忍たま達に色々な事してみた！11

続き ページ31

潮江文次郎
「戻った、のか？」

眠る貴方の表情が微かに笑って見えた

それが確信に変わると

せっかく書き上げた書類を涙でぐちゃぐちゃにしてしまう

“どれだけ退屈だったか、お前には分からんだろうな”





立花仙蔵
「やはり笑っている方がいいな」

上がる口角を指でなぞる

くすぐったさからか目を覚ました貴方に

“おはよう”と微笑めば

眩しいくらいの笑顔で返してくれた





七松小平太
「A！」

貴方の声に反応し、つい大声を出してしまう

まずい！と口元に手をやるが

貴方が笑っていると気付くと

眠る貴方を起こし肩にグリグリと頭を押し付け甘えた





中在家長次
「……なんだ？」

感情がなくなってからは彼に擦り寄る事はなかったが

名前を呼ばれその嬉しさから返事をしてしまう

当選返ってくる言葉はないが

心做しか貴方の表情が穏やかに見えた





食満留三郎
「これでもう安心だな」

彼に限らず学園の皆が貴方を心配し

代わる代わる様子を見に来ていた

不意に名前を呼ばれ振り向いた先に

小さな口で笑う貴方が映り安堵した





善法寺伊作
「心配したんだから」

もう戻らないのではないかと諦めかけ

眠る貴方の頬に触れた時

くすぐったそうに笑い彼の名前を呼んだ

“……本当によかった”





土井半助
「あぁ、どうした？」

表情に変わりはないが

どこか幸せそうな貴方に彼は布団をかけ直してやり

一定のリズムで優しくお腹を叩く

“そろそろ寂しいんだが、いつになったら戻ってくれるんだ？A”





山田伝蔵
「幸せそうな顔しやがって」

スースーと寝息をたてる貴方はいつの間にか笑っていて

彼はまったくと言いながらも凄く嬉しそう

机の書類を急いで終わらせ

貴方の横に寝転び、その表情を眺めた





安藤夏之丞
「なんでs……やっとですか」

名前を呼ばれ振り向く度、冷たい目が彼を見つめているのだが

今日は違った

振り向くと頬を緩め眠る貴方がそこにいた

“早く起きてください、貴方にやって頂きたい仕事がまだたくさんあるんですから”





厚着太逸
「まったく、君という人は」

無くしていた彼の頭巾を握りしめ眠る貴方

その表情はどこか安心しているようだ

彼は貴方の横に腰を下ろすと

頭巾を握る手に自分の手を重ね愛おしそうに微笑んだ

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