忍たま達に色々な事してみた！11

続き ページ29

斜堂影麿
「心地いいですね」

縁側に座り沈む夕日を貴方と眺める

生暖かい風邪が2人の間を吹き抜け、貴方の髪が靡く

貴方はもう感情が戻ったのだろうか

夕日に照らされた横顔がとても穏やかだった





日向墨男
「ほら、笑ってみろ」

貴方の口角を人差し指で上げ、太陽のように笑う

指を離せばすとんと無表情に戻る

未だ戻らない感情に彼の限界が近づく

“このまま戻らない……なんて、そんな訳ないよな”





松千代万
「は、恥ずかしい」

彼と向かい合いじっと見つめてしまった所為だろう

彼はそう言い近くの物陰に隠れてしまった

指の間からこちらを見る彼は

回復しつつある貴方に“もう少しですね、頑張りましょう”と微笑んだ





野村雄三
「気が済むまでここに居たらいい」

そう言い再び書類と向き合った

じっと書類を見つめていた貴方だったが

いつの間にか彼に寄りかかり眠ってしまっていた

“いくら感情がないとはいえ無防備ですよ”

そっと貴方の頭にキスをしたのは彼だけの秘密





山本シナ(若)
「うふふ、どうかしたの？」

彼女にしがみつくように抱きつくと

優しい手つきで頭を撫でられる

その心地良さに思わず欠伸が零れる

母のようなその温かさに貴方の瞼がゆっくりと閉じた





山本シナ(老)
「あらあら、気持ちよさそうに寝ちゃって」

子どものように彼女の服を握りしめ眠る貴方を

愛おしそうに見つめる

貴方の感情がもう少しで戻るとわかると

“ユキちゃん達にも教えないとね”と楽しそうに声を弾ませた





大川平次渦正
「孫が出来たみたいじゃな」

そう言って笑う彼

その隣でヘムヘムがうんうんと頷く

貴方はただボーッと外を眺めるだけ

彼とのゆったりした空間にまた眠気に誘われる

“眠いなら寝なさい、起きたらとびっきりの感情をプレゼントしよう”

彼に言われるがまま眠りにつく貴方

目が覚めたらどんな事が起きるのか、楽しみだ

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