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笑顔 土方side ページ32

また泣かせてしまった

俺はただあいつの笑顔が見たくて

それで嫌がるあいつを呼んで話をした


でもこうなるってあいつは知ってたのか

だからあんなに…


俺はどうすればいい


だけど俺だってあいつのせいで迷惑してるんだ


最近はあいつのことを考えることが多いし

目で追うことだって多くなった


あいつが他の隊士にあの笑顔を見せてると

胸の奥が痛くなる


こんなの久しぶりなんだ

なんでこうなるかも分からないんだ

なのにどうしておまえはこんなに俺をかき乱す


話しかけないでくれと言われた

そうするしかないのか…


いや、こちらも言わなくちゃいけない

この胸の痛みは多分ミツバのことではない


あいつだからこんなに胸が騒ぐんだ

それを伝えたい

この気持ちをあいつに


沖「土方さん、Aと喧嘩したんですかぃ?」

土「総悟!な、なんでそれを知ってる!ていうか、今日は起きるの早ぇな」

沖「なに焦ってるんでぃ、誰にも言いやせんよ」

土「い、いやなんのことだ?」

沖「…」


こんな時に限って1番会いたくねぇやつに会っちまうんだよなぁ


沖「てめぇがどうなろうと知ったこっちゃねぇが俺はAのことが好きでぃ。だからあんたには渡しやせん」

土「っ!」


なんでそれを俺に言う

俺が好きと言われたのを見てたのか?


それとも、


俺のこの気持ちを知ってるのか?


どちらにせよ、俺には関係ない


土「ほぉーお前にも好きなやつができたか。良かったなぁ。応援するぜ」

沖「なら、好きにならないでくだせぇよ」


総悟に告白されたらあいつはなんて返事をするのだろう

気にならないわけではない

でも、気にしようとする自分を必死に抑えようとしている自分もいる


俺は仕事が1番だったのにな

好きじゃない→←輝きのない世界



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作者名:風凛 | 作成日時:2019年1月15日 20時

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