時のイタズラ

気まづい ページ29

あぁーー

なんであんなことしたんだろう

気まづくなるの分かってたじゃん


今絶賛後悔中

辛い

失恋の後ってこんな感じなんだ


胸が苦しい

土方さんに会いたくない


A「早めに仕事に行こう。土方さんに合わないうちに」


そう思っていつもより早起きした私が馬鹿だった


土「おまえ、今日は早いのか？」

A「え？ひ、土方さん？！」


どうしてこうなるの〜？

ついてない

昨日の言葉といい、今日のこの偶然といい

私はここのところヤバい


A「え、えぇ。早起きしたので早めに出ようかと。土方さんはいつもこのくらいなんですか？」

土「え、あぁ」

A「早起きなんですねぇ、それじゃあ行ってきますね」


早くこの場から立ち去りたい私は早々に立ち去ろうとした

でも


土「待て、話がある」


ギクッ

は、話？

聞きたくない

どうせ答えなんて分かってる

だからそっとしておいて欲しい


A「で、でも…私、」

土「時間あんだろ。来い」


そう言われ、渋々後に着いて行った


土「あのな、昨日のことなんだけど…」

A「そのことなら、答えは分かってるので答えて貰わなくて大丈夫です！」


言葉を遮ってしまった

でもどうせフられるなら言われない方がいい


土「その知ってるって、何をだよ！」

A「え？！」

土「昨日から、自分は全て知ってるからって！じゃあ何を知ってんだよ！」

A「何をって、ミツバさんのこととか…」

土「なんでそんなことお前に知られなきゃいけないんだ！」

A「っ！そ、それは…」


そんなこと言われたら困る

私はあなたをずっと見てきた

だからあなたのことは知っている

だってファンなんだから


でも確かに知られてる方は嫌なのかもしれない

やっぱり違う世界同士が会っちゃいけないんだ


A「ごめんなさい」


謝ることしかできない


土「なんですぐに謝るんだよ。というか、本当におまえは俺の全てを知ってるのか？俺の今の気持ちだって、この胸の騒ぎだってその意味だって全て知ってんのかよ！」


それは多分

ミツバさんのことを考えて

それで悲しくなったからだ

もしかして気づいていないの？

どんだけ不器用なのよ

自分を好きな相手に

自分の好きな人のこと聞く？

自覚がないのだろうけど


それでも、酷いよ


A「えぇ！分かりますよ！それは、ミツバさんのことを考えて悲しくなったんです！」

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