痛い ページ26
土「ミツバ…」
そう言っていた
心からの声
大切にしている人を想う声
何故か分からないけど胸が痛んだ
チクリとして胸の奥が締め付けられた
私に対してはあんな声出したことないのに
あたりまえか
ミツバさん
この方は土方さんの初恋の人で
大切にした人で
守り抜いた人で
そして、
最後まで好きだった人
おしとやかで可憐で
到底私なんかじゃなれない人
その人の名前を呟いた
まだ好きなんだ
たまたま聞いた言葉にしては少しイジワルだ
総悟には土方さんは憧れだと言った
でもこれでハッキリ分かった
私は恋愛的な意味でも土方さんが好きなのだと
会えない人と分かっていたから割り切れていた部分もあった
でも今は違う
目の前にいるのだ
手の届く範囲に
これは私にとって初めての恋
初恋が甘いものなのかそれとも苦いものなのか
私には分からない
叶わない恋だと今知った気がするのも確かだ
だけど私は諦めない
振り向いて貰えるようにこれから頑張る
この想いを伝えて
少しでも意識してもらおう
たとえ結ばれなくても
初恋は大切にしなくちゃね
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作者名:風凛 | 作成日時:2019年1月15日 20時