時のイタズラ

胸の騒ぎ 土方side ページ25

Aに最初に会った日、俺はあいつに好きだと言われた

気にしないつもりだったのにどうしても頭から離れない


俺はおかしくなったのか？


こんな気持ちになるのはあの時以来だ


俺は真選組の隊士だ

危ない立場にいる

惚れた女には幸せになって欲しい


だから一人の女性をあきらめた

冷たく突き放してしまった


今でもたまに後悔する時がある

あの時、想いを伝えてれば少しは変わったのかと

あいつは幸せになれたのかと


でももう時間は戻らねぇ

突き放した、その報いなのだと


だけど、Aが来てから俺の心は軽くなった

Aの笑顔がどこかあいつに似てて

俺の心はザワつくばかりだ


あいつは素性もよく分からねぇガキなのに

俺のことを真選組のことを分かってて

誰にでも平等だ


たまにそれが嫌な時もある

総悟と仲良くするのが嫌な時もある


この胸の騒ぎはなんなのかと聞きたい

だけど誰にも聞けない


なぁこれはなんなんだ

俺はどうすればいいんだ


教えてくれ


土「ミツバ…」

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