取り調べ ページ14
沖「それじゃあ始めますぜぇ。
名前は?」
A「桜華Aです」
沖「年齢は?」
A「18です」
隣の部屋で
近「総悟と同い年だなぁ」
土「……」
沖「住所は?」
A「……万事屋さん…」
隣の部屋で
近・土「はぁ?よ、万事屋?!」
沖「それは泊めてもらってるところだろぃ。本当の住所はどこなんでぃ」
A「……ない…です…」
沖「なんでないんでぃ、てか今までどうやってどこで暮らしてきたんですかぃ?」
A「それは…言っても信じないと思うから言いません!」
沖「はぁ?んな事が通用するとでも思ってんですかぃ?」
そんなこと言ったってしょうがないじゃん!
あ!私、今絶賛取り調べ中です
ていうか、私だってタイムスリップしてきたことを信じられてないのに、このドS王子が信じてくれるわけない
沖「だとしたら、拷問するしかなさそうですねぃ」
A「え?い、いやです!」
沖「なら言いなせぇ」
その時、取り調べ室のドアが開いて、近藤さんと土方さんが入ってきた
土「総悟、とりあえずそいつの答えを信じてやろう」
沖「分かりやした」
あぁ、土方さん
あなたはなんて優しい方なのでしょう
土「で、なんなんだ?住所がない理由は」
まっすぐに見つめてくるその瞳に抗えない
A「その…タイムスリップ…してきまして…」
土「はぁ?」
や、やっぱりーそうだよね?そうなるよね?
土「な、なに言ってんだ?タ、タイムスリップ?」
A「はい。でも本当なんですよ!だって私がこの世界に来た時、私の着ている服は学校の制服で、着物じゃないんですから!この着物だって、お登勢さんが買ってくれて!それで…」
土「…分かった。お登勢さんに聞いて、それが正しかったら、お前を信じるよ」
A「え?ほ、本当ですか?」
土「あ、あぁ」
A「ありがとうございます!」
やっぱり土方さんが一番!
ここまでしてくれて
モテるわけだよなぁ
愛してます
土方さーーん
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作者名:風凛 | 作成日時:2019年1月15日 20時