思い出 ページ21
小さい頃
私は小さな集落に生まれた
父も母も私を可愛がってくれて村の人達とも上手くいっていてとても楽しかった
でもそんなある日、天人が村に押し入り、村中を火の海にした
私を庇うため父と母は犠牲になった
あとから追いつくから逃げなさいと言われ、必死に逃げた
でも、それっきり会うことはなかった
日にちも過ぎ、私は習っていた剣術を活かして何とか生活していた
希望なんかなくて絶望の闇に飲まれないようにするのがやったの毎日だった
ある日、本当に死にそうになっていた私に1人の男性が声をかけた
とても優しい声だった
ふと顔を上げると髪の長い人が立っていて、私に言った
男「君は1人なんですか？私もです。私も前は1人だった。でも今は仲間がいます。君も私と来ませんか？」
誰かもわからない
でもその声があまりにも優しかったから
男「生きなさい」
そう言った彼に私はついて行った
彼が向かった先は道場だった
男「今日から新しく入った子です。仲良くしてあげてくださいね」
A「月夜Aと言います」
教室には何人かの子供がいてみんな私を歓迎してくれた
そして何日か経つと、私は決まった3人と一緒にいることが多くなった
それは、銀時、ヅラ、晋助だった
この3人は喧嘩っ早くて大変だけど
お互いを思ってて直ぐに仲良くなれた
とてもいい思い出だった
A「そう、
違う歩幅で
女と男という、合わない呼吸
でも、真っ直ぐにぶつかって
いつでも側にいてくれた」
それでもその3人ともすれ違いがあって
周りを見渡すと
取り残されていた
松「明日は見えてますか？」
その時に聞いた
優しくて
暗闇をかき消すようなあなたの声が
大丈夫
そう言ってくれたあなたが、みんながいた
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作者名：風凛 | 作成日時：2019年1月14日 19時
