両想い…なんですね。 【ハイキュー】 【日向翔陽】

1日遅れのハッピーバースデー(番外編)。 ページ9

朝。

意識してないのに、いつもより1時間も早い時間に目が覚める。
これ以上、眠れそうもなくて、のそのそ起きだす。

リビングに行くと、


葵「お誕生日おめでとう！」


と、いつもの1.5倍のテンションでクラッカーを鳴らしてくれた。


『もう、近所迷惑だよ…』


今日は、私の誕生日だからということもあって、お兄ちゃんはうちにいる。


葵「帰ってきたら、ケーキ食べような！」


『今年はショートケーキがいい！』


葵「了解！」

ら
年に一度の誕生日。
私は、簡単に朝食を済ませ、家を出た。

もうだいぶ冷たくなってきた朝の風。
今日はなんだか心地よく感じた。


『おはようございます！』


谷「あ、おはよう！Aちゃん。誕生日おめでとう！」


『へへ、ありがとうっ！』


清「おはよう」


『あ、おはようございます、先輩！』


清「誕生日、おめでとう」


『先輩まで！ありがとうございます！』


うん、みんなに祝われるのも悪くない。
でも、肝心なのは、翔陽くんが覚えているか…
忘れてそう…




日向side


今日は、Aの誕生日だ。
谷地さんから教えてもらった。
俺が忘れてると思った？

忘れるわけねぇじゃん！だって、Aの誕生日なんだから！

頑張って、プレゼントも買った。
今月はカツカツだけど、我が青春に悔いはなし！


『あ、おはよう。翔陽くん』


日「おはよう、A。あの…お誕生日おめでとう！」


『覚えててくれたの！？』


日「もっちろん！」


『ふふ、ありがとう』


この笑顔を見るために俺は生きている。
プレゼント、渡したいところだけど、部室に置いてきた…

あとで渡そう。

そう思っても、なかなか渡せないもので…

気づいたら、部活も終わっていた。
時間経つの早…


『今日はね、ケーキ食べるの！』


日「ケーキ！いーなー…」


そう答える俺のカバンの中には綺麗にラッピングされた袋。


日「ねぇ、A」


『ん、なに？』


日「これ…」


『え…これ、プレゼント！？』


日「おう！」


『開けてもいい？』


日「うん！開けて開けて！」


Aが丁寧にリボンを解く。
中から出てきたのは…

なんだっけ…えっと…シュシュ？という髪飾り。
どういうものなのか知らないけど、似合いそうだから買った。


『シュシュだ！ありがとう！大事にするね』


ぴょんぴょん飛び跳ねるAが可愛くて、なんだか小動物みたいに見えた。

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