ついてるよ。 ページ35
『いただきます！』
私は、しっかりといただきますを言って、クレープを頬張った。
『おいしいっ！』
モチモチの生地と、あまーいクリーム、いちごの酸味、冷たいアイス。
４つの味が口の中に広がって、絶妙なハーモニーを奏でる。
日「俺も！いただきます！」
翔陽くんも、チョコバナナのクレープを口の中に入れた。
みるみるうちに、口元が緩む翔陽くん。
日「うまい！」
目がキラキラと輝いている。
美味しくて、一気に3分の１ほど食べた後、ついつい、翔陽くんのクレープも気になってしまった。
『ねぇねぇ、一口ちょうだい！』
日「じゃあ、Aのもちょうだい！」
『じゃあ、交換しよう！』
クレープを交換して、チョコバナナも食べてみた。
『うん、チョコも美味しいね』
日「いちごもうまい！」
しばらく、食べていると、翔陽くんが、何かに気付いたようにこっちを見る。
すると、突然、私の口元に手を近づけてきた。
心臓がバクンバクン音を立てる。
日「チョコついてる」
『え？』
翔陽くんが私の口元に親指を近づけて、口元を拭う。
そして、ちょっぴりチョコがついた指を、ペロっと舐めた。
日「うん、甘い」
そう言ってニカッと笑うのは反則です。
真っ赤になって黙る私に、
日「どうしたの？」
と顔を覗き込んでくる。
無自覚なんだから、怖いものだ。
『んもう！なんで無自覚なの？』
急にキレだした私には戸惑いを隠せない様子。
日「ええ？な、なんかごめん…」
翔陽くん。こんな彼女でごめんなさい。
日「いちごクレープ食べすぎた？」
『ううん、ちがう』
日「？？まぁ、そろそろ返す…ね？」
『うん…』
また、それぞれのクレープを食べ始める。
あ、翔陽くんがほっぺたにチョコ付けてる。
仕返しのチャンス！？
私は、意味ありげに翔陽くんを見つめた。
日「ん？どうしたの？」
ちょっとずつ顔を近づける。
日「へ？A！？」
顔を近づけて、翔陽くんをほっぺたを指で拭う。
『チョコ…ついてたよ…？』
日「なんだ…そういうことか…」
『なに真っ赤になってるの〜？』
日「なっ！なってねぇし！」
『なに言ってるの、真っ赤だよ？』
さらに真っ赤になって、下を向く。
日「っ！Aのせいだからな！」
よし、これでおあいこ。
なんだか、とても勝ち誇ったような気分になったのでした。
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なつたね(プロフ) - あははははさん» ありがとうございます！！そんなに褒めていただけるなんて…嬉しい限りです！wi-fiが早く治ることをお祈りいたします…日向最高！ (2021年1月1日 18時) (
レス) id: b5f72c725d (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - 作者さん……めっちゃオモロイです！やっぱ日向かっこいいっすよね！！あと作者さんのお話ギャグ線高くてすきっス！この小説面白すぎてお家のwi-fi壊れても他のネット環境のとこいってみてまいますー！これからも頑張って下さいナ☆あ、ちなみに妾の推しは日向じゃ☆ (2021年1月1日 11時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
なつたね(プロフ) - 名無し46826号さん» あざっす！！ (2020年9月8日 21時) (レス) id: b5f72c725d (このIDを非表示/違反報告)
名無し46826号(プロフ) - なつたねさん» めちゃくちゃオモロイっす！！！！ (2020年9月8日 21時) (レス) id: a3e121aa31 (このIDを非表示/違反報告)
なつたね(プロフ) - 名無し46826号さん» あ、ありがとうございます！？すっごく嬉しいです！私は、ただ自己満足なだけなんですが…こんな風に思ってもらえるなんて！今日が寿命なのかな？ (2020年9月8日 7時) (レス) id: b5f72c725d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつたね | 作成日時：2020年8月11日 16時
