story387 エイリア学園編 〜完〜 ページ8
そうか……
私 死んじゃったんだ…
お父さんとお母さんに会えるんだ
葉月は光に手を伸ばした
光が近づく
「____！」
後ろから声が聞こえた気がした
"だれ？"
振り返っても誰もいない
葉月は再び光の方へ向く
しかし 何故か光が遠くなっていく
"お父さん！お母さん！"
2人はにっこり笑ってお母さんが言った。
"生きて
愛する人たちと幸せになって"
お母さん…お父さん…
遠くなるのが早くなって
その後 完全に光が見えなくなった
そして 私は目を覚ました
真っ白な天井
右横には点滴 左横には精密機械
口元には何か付けられてる
身体を動かそうにも力が入らない
ああ 生きてるんだ…
節々が痛い 息もしにくい
動かせるのは瞼くらいだ
「葉月？」
足の方から声がしたかと思ったら
すぐ横から顔が見えた
ちょっと目が赤いように見える
"愛璃珠…"
声が出ない
愛璃珠「目が覚めたのね よかったわ」
"愛璃珠 そんなことより皆は？"
愛璃珠「…皆のことを聞きたいわよね…」
愛璃珠は少しだけ困ったような顔をした
愛璃珠「…海音と剛はもう安定してるわ
美実と翔乱と橙矢はまだ予断を許さない状況
あとの皆は……」
そこで愛璃珠の目には涙が浮かぶ
私の視界も霞む
愛璃珠は話を変える
愛璃珠「日常生活には支障はないわ
けど サッカーが出来るまでに回復するかは
あまり期待できない状態よ…
理恵もそう言ってたわ」
理恵が言うなら間違いなく
サッカーをすることは出来ないのだろう
愛璃珠「…ねぇ 葉月 本当にいいの？
雷門に会わずに姿を消すって」
私はゆっくりと瞬きをした
愛璃珠「雷門も皆 心配してたわ
それでもいいのね」
再びゆっくり瞬きをした
サッカーが出来ないなら
もう雷門にいる必要は無い
彼らには私たちのことは忘れて
思う存分 楽しいサッカーをしてもらいたい
それに 私達は犯罪者だ
私には雷門に会う資格などない
愛璃珠「…分かったわ
動かせる状態になったら星野の別荘に移すわ」
"ありがとう"
私はまたゆっくりと瞬きをした
それから数日して
私は雷門に1度も会うことなく姿を消した
エイリア学園編 〜完〜
ーーーー
ここまで読んでいただきありがとうございます！
色々あってやっとエイリア学園編が終わりました。
これから世界編も書いていこうと思います。
ゆっくりとした更新に
なってしまうかもしれませんが
お付き合いいただけると幸いです。
これからもよろしくお願いします！！
風原澪羅
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作者名：風原 澪羅 | 作成日時：2019年2月16日 1時
