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あれ……
なんで、こんなに私は必死なんだろう……？
あんなにも恐怖と感じていた菊池先輩の前で スラスラとこんなことが言えちゃうのは もう部活を辞めるから…？
いや、写真好きなのを否定されたから、
「言っときますけどね、私あなた達目当てで写真部に入ろうなんて思ったこと一度もありませんから！
ただ純粋に部活に入りたかっただけですから！」
風磨「なら、辞めなくていいじゃん。」
はぁ？
なんなの、コイツ…
私が部活を辞める原因が自分のせいだって まだ気付いてないわけ？
風磨「写真が好きなら辞める必要ねぇじゃん。」
「菊池先輩がっ……！！」
風磨「あ？」
「嫌な顔するから……！！
私のこと見るたびに嫌な顔したり無視したりしますよね！？
それ、結構傷つくので！！」
風磨「最初はガチで中島目当てだと思ってたからしょうがねぇじゃん。」
「途中で気付くでしょ！！」
風磨「うん、気付いたよ。今な。」
「はぁ……」
うざい。
その一言に尽きる。
健人「あぁ！！2人とも！
見つけた……、はぁっ、はぁ…」
そこへやって来たのは またもや息を切らした中島先輩
走って来たみたい。
風磨「あぁ、中島ァ
コイツの退部届なしになったから」
「はぁ！？」
健人「え！？そうなの！？ほんと！？」
「ちょ、ちょ、待って！！！
なんで勝手に、！！」
健人「よっしゃー！
やっぱり 写真部にはAちゃんが必要だよね〜！
よし、作品作りに戻ろう！！」
ルンルンで部室に帰っていく中島先輩の背中。
うぅ…ずるい、
そんな笑顔見せられたら 部活辞めるなんて言えないじゃない……
風磨「ふ、これで大丈夫っしょ？」
「っ、……」
優しく笑った…………
菊池先輩が笑った…………
風磨「ほら、部室戻るぞ」
優しい………
なんか きもい。
風磨「きもい言うな」
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作者名：ゆう | 作成日時：2020年11月21日 21時
