青春フィルム (ページ24)

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やってきた写真部の部室の前

先輩たちいるかな…

作品作りするからって言ってた気がする…

昼休み図書室からパソコン取り出してるの見えたし…

ふぅ、

深呼吸を一つ。

ノックを2回鳴らして声がする前に扉を開けた。

健人「あ、Aちゃん！やっほー」

やっぱり、いた。

パソコンで写真の編集してる。

その隣には苦手な菊池先輩も…、

健人「Aちゃんも写真編集やってみる？

あ、ちょっと待ってねー、
俺もうすぐで終わるから…、、」

パソコンに視線を戻す中島先輩の前に立った。

「あの…」

健人「ちょっと待ってねー、

……よし、これでおっけい。

どした？」

「今日はこれを渡しに来ました。」

中島先輩に退部届を見せた。

健人「え………？」

「短い間でしたが、ありがとうございました」

健人「ちょ、ちょ、ちょっと待って、！！

退部届？Aちゃん辞めるの？？」

中島先輩の辞めるという言葉に隣にいた菊池先輩もパソコンから視線を中島先輩の持つ退部届に移した。

健人「これ…本気？

辞めたいって…なんかあった？？

嫌なことあったら、なんでも聞くよ？」

本気で心配してくれてる中島先輩の顔を見て悲しくなった。

ごめんなさい。中島先輩のせいじゃないです…

「ここには……私の居場所がない気がして……」

我ながら最低なことを言っている。

こんなにも優しくしてくれた中島先輩に向かって、何故こんなことが言えるんだろう。

馬鹿だね。

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