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44話 挑戦!~安形side~ ページ45

―――あれから30分後―――

安形「ふぅー、おーわりっと。」

顔を上げれば、
真面目に俺の仕事をしてくれてる可憐。

いっつも頼まれれば、
嫌々ながらになんでもしてくれるよな。笑

断れない性格って訳じゃなさそうだが
もしや、学年の違い…年の差か…?

そーいやさっきも
タメ口を指摘したら結構慌ててたもんな。

たかが1年なんだがな…

あ「はーい!おーわりっとぉ!」

安形「ごくろーさん」

あ「これで手伝うのは
最初で最後ですからね?」

安形「冗談言うなっての笑」

あ「冗談じゃないですから」

真顔で返すコイツの顔は凛々しい。

ふっ…

あ「な、なんですか、
その…悪魔の笑みは!」

安形「お前、頭良いんだろ。
そーだよな、元学校はあの
フェアリーな訳だし。」

可憐は黙って俺の次の言葉を待っている。

おっと、気付いたか…?

あ「イヤでs…」

安形「期末、勝負しようぜ?」

NOなんて言わせねぇぜ?

あ「なんd…」

安形「勝敗は教科数は同じだから
総合得点で決める。
もちろん可憐が俺に勝てば、
俺は今後、お前に仕事を手伝ってもらわない。
し、自分でやる。
ただ、可憐が負ければ、
俺の仕事を手伝ってもらう。簡単だろ?」

あ「…急です。」

可憐の顔はいつになく真剣になった。

あ「いつも安形会長は急ですよね。
運動会の件だって。
それは…自分を高めるためですか?
それとも…」

何を言うのか、次の言葉はなんだ。

可憐の視線が俺を黙らす。

あ「…わかりました。
その勝負受けてたちます。
絶対に、負けませんからね!
私が勝ったら、
お昼もおごってくださいねー」

話をそらし、視線もそらした可憐は
荷物をまとめ、ついでと言わんばかりに
賭けに昼飯を追加し、部室を出た。

安形「なら、
お前が負けたときもな。」

背中に声をかけると、

あ「負けませんもん」

さよならの代わりに、
強気な言葉が返ってきた。

おもしれぇーやつ。

今回は俺も手抜けなくなっちまったな。笑

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作者名:可憐 | 作成日時:2014年9月6日 21時

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