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43話 犬猿! ページ44

あ「…」

部室、生徒会室に行ってみればこれだ。

そして、また、だ。

私の机に置いてある数枚の資料。

きまって宛名は“会長宛”

そして当の本人は…
いつものことながら寝てる風。

…ありえん。

あ「…会長。どうせ起きてますよね。
何度言ったら分かるんですか。
自分の仕事は自分でしてくださいっ!」

ばさっ

机に送り返す。

安形「返品不可」

あ「なにその短い返し方!
話すのも面倒なんですか!?
とりあえず、
全部自分でやってくださいね!」

安形「まぁ、待てって。
そう言わずにさぁー、
今日残るの俺たちだけなんだから。」

あ「いえ、安形会長一人ですよ。
私、やることないですし、
テスト勉強したいので帰ります。」

安形「ちょ、ちょっと待てって!
なぁ?ほら、勉強ならここでもできんだろ?
それに、俺、この資料の
処理の仕方分かんないし。」

あ「え!?わからないんですか!?」

安形「こーゆー面倒なのは、
いつも頼んでるからさ。
初期の頃にやって以来、忘れちまった。」

あ「(゜ロ゜)」

開いた口が塞がらないとはこのことか。

あ「なんで、
私がやらなきゃいけないんですか!」

安形「だって、みんな頼まれてくれねーから」

あ「だからって、私に頼むなぁ!」

安形「あ、タメ。」

あ「あ…。す、すいません。」

安形「なんてな」

よしよし、と私の頭を撫でる。

安形「そんなん気にすんな。
1タメにつき2枚の資料、ほい。」

あ「なんで!?」

安形「はい、追加ー。プラス2枚」

あ「うううう…わかりましたよもうっ!」

安形「よっしゃ」

あ「その代わり、残りは安形会長が
やってくださいね?」

えー

と言わんばかりの顔。

あ「自分の仕事じゃないですかぁ!」

安形「ほいほい。わかりましたよ」

あ「(ー ー#)」

安形「やりますって!」

…こんなんが会長で良いのか
とつくづく思わされるのであった。

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作者名:可憐 | 作成日時:2014年9月6日 21時

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