38話 距離感! ~安形side~ ページ39
ミチルと椿が頑張って
何とか相手と横一線に並んでる。
あとは、俺らが追い抜いて…
って、可憐は完全に観客って感じだな笑
安形「おい、可憐?
見とれすぎ。笑
そろそろ俺らの番だぜ?」
俺の言葉に気付き、気持ちを入れたようだ。
やっぱり、コイツは
なーんて言うかほっとけねーなぁ笑
っと、俺がゆっくりしてどうする笑
せっかく、ミチルや後輩たちが
頑張ってくれたんだ、
負けねーぜこのすっとこどっこい。
そう思ううちに、
ミチルと椿が近づいて、
たすきが渡される。
繋いだたすきを可憐としっかり掛け、
俺の合図で走り出す。
右、左、右、左…
可憐のスピードに合わせて走る。
転んだら元も子もねぇ。
ギュ…
ん…?
ふと腰に何かを感じた。
あぁ、そーいや、さっき、
転ぶリスクを減らすために
お互いに腰に手をまわし近付いたっけ?
そんな俺の腰に
まわされた手に力が入ってる。
服を子供のようにつかんでる可憐。
無意識なのか?
と思い、横目で可憐の顔を見る。
思った通りで、走ることに真剣で
無意識ですと言わんばかりの顔だ。
少しドキッとした俺、
なーんか損した気分だぜ笑
故意がないなんてわかってたけどな笑
ゴールまであと少しだ…
隣のレーンに相手のペアが見えない。
行けるなこれ。
余裕な安形と一生懸命な可憐はゴールまで
着々と近づいて行った。
18人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:可憐 | 作成日時:2014年9月6日 21時