47話 梅雨後線? ページ48
―――テスト返却日の放課後―――
ガラガラッ
生徒会室のドアを開けると
バチッと目線があう。
安形「おほっ、来たか。
この日を楽しみにしてたぜ。」
あ「私だって!」
椿「…榛葉さん、この2人なんなんですか。」
榛「あぁ…テストの総合得点を競って
賭けをしたみたいだよ?」
ミ「まぁ!一体、どれほどの金額を
お賭けになったのでしょう!」
宇「お金はかけないと思います、丹生先輩。」
デ「これは見物だな。」
キ「天才と天才の対決…」
みんなが私と安形会長の周りに集まる。
あ「じゃあ、同時に見せてくださいね!」
安形「ほいほい。」
あ「せーの!」
パサッ
安形会長のテスト結果が渡される
あ「え…」
見れば、普通じゃありえない点数ばかり。
それもそのはず、
物理を抜く、残りの教科が
100点なのだから。
ちなみに物理は98点。
あ「ありえない…嘘でしょ!?」
その点、私のテストは…
ガバッ
あ「み、見ないでくださいっ/////」
私だって100点に達する教科は
10教科中5教科はあるんだけど…
私の最低点は90点。
安形「かっかっかっか、勝ったな」
嬉しそうな安形会長。
悔しいし、みんなに見られて恥ずかしい…/////
安形「まぁ、別に可憐も悪くない点数じゃねーか」
あ「…お世辞どころか
嫌みにしか聞こえません」
椿「可憐…すごいじゃないか…」
キ「なんと…」
デ「100点が5個もあるなんて
普通じゃないぞ…。
しかも、安形会長とほぼ対等…」
宇「自信もっていいですよ、可憐先輩!」
あ「( TДT)」
みんなの慰めが余計に辛い。
安形「んじゃ、そーだなー…
いつおごってもらうかな昼飯。
…よし、夏休み最初の日曜、空けとけよ?」
あ「はぃ…」
自信あったんだけどなぁ〜…
悔しい気持ちで
承諾するほかなかったのだった。
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作者名:可憐 | 作成日時:2014年9月6日 21時