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392. ゼロの執行人 ページ42

【No side】


安室「まさか、日下部検事…あなただったとはね…」



日下部「なんだね、君達は…」



コナン「もっと早く気づくべきだったよ…あんたが申請した証拠一覧を見たときにな…」



日下部検事が申請した証拠一覧には、ガラス片01とガラス片02というものがあった



だが、そのガラス片は本来証拠一覧にある筈がない物だったのだ



コナン「あのガラス片は、犯人しか知りえない本当の発火物の一部だったんだ。あんたはそれを証拠申請してしまった…発火物がまだ“高圧ケーブル”だと思われていた時にね」



去年起きたNAZU不正アクセス事件…樹も突き止めていたように、担当したのは日下部検事だった



安室「そうか…その事件の手口はNorを使った不正アクセス…」



コナン「自分が担当した事件の手口を使ってサイバーテロを働いたんだよね?」



日下部「…!!」


___


景光「___成る程な…だからIoTテロのタイミングがおかしかったのか…」



車を運転しながら、景光は助手席に座る樹の推理を聞いていた



樹「そ」



景光「にしてもなんで動機が公安警察なんだ?確かに日下部検事は検察官で、公安検察は公安警察に監視される立場…公安警察しかいない時にサミット会場を爆破したのも、IoTテロを選んだのも、全て民間人に被害を出さないためだろうけど…」



樹「それに関わってくるのが、羽場二三一って人だよ。多分あの人…日下部検事の協力者だ」



景光「!」



キキィッ!))



樹「っと…どうしたのヒロさん…いきなり急ブレーキなんて…」



“協力者”という言葉を聞いた瞬間、景光は目を見開いてブレーキをかけた



普段はそんなことしない景光に、珍しく驚きを隠せない樹



景光「協力者って…なら、羽場二三一が起こした事件は日下部検事の指示で…?いやでも公安検事が協力者を抱えているなんて話、一度も……!!まさか…!」



樹「そう。
多分羽場さんは生きてる。そして彼の自 殺は、公安警察が偽装したもの。そうした理由は、公安検事が協力者を使っていたという事実を隠蔽するため…日下部検事にもそのことが伏せられていたのは、多分公安検事が二度と協力者を作らないようにするため…」



“自らした違法作業は自らカタをつける”…それが公安だと、樹は春斗から聞いたことがあった

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作者名: | 作成日時:2022年5月29日 11時

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