228. 純黒の悪夢 ページ28
【原野side】
原野「大丈夫か風見」
風見「!原野さん…!!…すみませんでした…」
原野「それは何に対してだ?あの女を逃してしまったことか?それとも気絶させられたことか?」
まあ樹の話からすると大分しょうがない気もするが
風見「…他にも全てです…本当にすみません…」
原野「…まあ、謝るべきは俺ではないだろうけどな」
今回の件で言うなれば風見が謝るべきは降谷さんだろう
俺の階級が警部であるとはいえ、風見は降谷さんと直接連絡を取る数少ない人物
そして今回は降谷さんの推理の元動いている
いくら風見の上司とはいえ、俺に謝る理由は別にないだろうと判断した
まあ知らんけど
原野「とにかくお前が生きて帰ってきてよかった。お疲れ」
少し前に観覧車が止まり、今は少しずつ客を帰しているところだ
まさか客の誘導のために、途中で捜査一課が協力を要請してくるとは思ってもみなかったが…まあそれのおかげで客に被害はないようだから安心だ
心配があるとすれば…水族館に到着する前に連絡を入れたがそれから音沙汰なしで、恐らくあの観覧車に乗っていたか止めたか何かしたであろう樹
アイツまた諸伏に怒られるんだろうな…と思っていた頃
ヴーッヴーッ))
バイブってことは…樹か諸伏…か、もしくは______
原野「もしもし」
樹〔あ、もしもし原野さん?〕
俺は樹の声を聞いた瞬間とにかく生きていることに安心したし、部下達の側から離れるために人気のない所まで来た
原野「お前無事だったのか?どーせ観覧車乗ってたんだろうけど」
樹〔いや、俺は最終的には乗ってなかったよ?〕
原野「…クレーン車動かしてたのお前か?」
樹〔いや?キュラソー〕
……ん?
ドユコト?
樹〔“白になりたかった”んだってさ…
コイツの考え方はよくわからないことが多いが、なんとなく納得できてしまった
そしてコイツの声色を聞いて薄々勘付いていたが当たりのようだ…しかも過去形だし
原野「…死んだのか?キュラソー」
樹〔うん。…少なくとも最大限白に近づいたと思うよ。黒として生きてきた自身が生き続けたところで、真っ白にはなれない。それなら自分にできる限りのことをやってから罪を償うって…〕
勝手にその判断を下した樹だが、警察としてはあまり好ましくない判断だ…
だが、樹の考えには心のどこかで納得してしまうのだから笑えてしまう
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湊(プロフ) - hutoさん» ありがとうございます頑張ります!そんな嬉しいお言葉を頂けるとは…(泣)これはテスト死ぬ程頑張らねば! (2021年10月9日 21時) (レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
huto(プロフ) - テスト頑張ってください!次の更新までpart1から見返します (2021年10月8日 20時) (レス) @page32 id: adbf76b9c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:湊 | 作成日時:2021年8月15日 11時