脇役少女と自称ヒロイン Second【歌い手】

42話 ページ7

『ねぇ……彩愛、遅くない？』



相川くんが言った。



『私、彩愛おねーさん探してきます！』



萌音ちゃんがトイレに行った。



『ｺﾞﾎｯ...ｳﾞ...ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ...』



空音ちゃんが咳き込み始めた。



｢大丈夫！？ゆっくり呼吸して｣



私が言うと、空音ちゃんは少し落ち着いた。



『ねぇ……萌音まだかな？』



結萌ちゃんが言った。



確かに……萌音ちゃんがトイレに行ってから、5分以上経ってる。



｢私！探しに行って来る！｣



私は急いでトイレに走った。



ここからトイレはそこまで遠くない。



トイレの前に行くと。



クソインの大声と萌音ちゃんの声が聞こえた。



鍵……開いてる……



私はトイレの扉を開けると……









空音ちゃんの薬ケースを持って暴れているクソインと、クソインを止めている萌音ちゃんがいた。









『こんなもの……いらない！』



『彩愛おねーさん！やめて！』

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