過去編 〜暗い影〜 ページ16
葛「ご主人様……それは」
主「……いい人だよ、娘にピッタリだ」
ご主人様と呼ばれた男性はある青年のお見合い写真を見つめていた。
葛「……なにも今から決めなくても……、お嬢さまにはお嬢さまなりの恋愛もあるでしょうし」
葛西は抑えたが、今にも怒りが爆発しそうであった｡
Aはまだ高校1年……夢も恋愛も自由だ。
主「自由にしてしまって、もし娘が家を出るなど言い出したらこの会社はどうなる？
あの子の将来は約束されている、恋愛など好きにさせん！」
葛西は知っていた。
Aが本気で好きになるのは一人しかいないことを｡Aはもう、恋愛をしてしまっている事を｡
だからこそ、葛西はこの天堂家のやり方が嫌いだった。
葛「(お嬢さまに拾われたあの日から、私はお嬢さまだけに忠誠を……)」
ギリッと奥歯を噛んだ。
主「なんだその目は、ただのメイドの君に発言権はない、もちろん……将来が約束されているあの子にもね」
そう言い残すと、男は「仕事だ」といい部屋を後にした｡
ｶﾞﾀﾝとドアが閉まると、そこには静かな空間だけがあった。
葛「お嬢さま……今だけはどうか……」
自分の宿命を悟り、葛西は何年ぶりかの涙を流した。
────────────────
誉「回る……アンダンテ……言葉は……アルダルト……ん〜……」
「誉ちゃんの詩、最近独特になってきたよね」
誉「そうかね？」
「ちょっと、意味がわからなくなってきたかも」
誉ちゃんが最近おかしい、というかなんか詩を書くなんかにハマってる……
まぁ、そんな誉ちゃんも良いんだけど……
誉ちゃんの様子がおかしいのはもう一つ訳がある……
どちらかというと、私からしたらとてもショッキングなないようだ
誉『朝、下駄箱にラブレターが入っていたんだ……どうしたものか……放課後来いらしい』
「ほっ誉ちゃん……あれ、どうなったの？」
誉「あぁ、あれかい？」
・
・
誉「付き合うことにしたよ」
「えっ？」
終わり
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マリー(プロフ) - いつか続きが、、読みたいです(´TωT｀) (2022年6月21日 3時) (
レス) @page16 id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
蘭花(元フォロ方ちゃん)(プロフ) - 最高に泣けてきます。誉さんの小説ってほんとに少ないので、うれしいです。頑張ってください！ (2018年10月20日 14時) (レス) id: 2ff4679ed1 (このIDを非表示/違反報告)
翠 - とても面白いです( ; _ ; ) 受験頑張ってくださいね！更新楽しみにしています!! (2018年2月7日 0時) (レス) id: 7a28008d8a (このIDを非表示/違反報告)
桜餅 - 明けましておめでとうございます！更新楽しみに待ってます！ (2018年1月11日 19時) (レス) id: 4684504991 (このIDを非表示/違反報告)
暗黒大魔神(プロフ) - 桜餅さん» ありがとうございます！ヽ(*´∀｀)ノ更新も受験も頑張ります！ (2017年12月18日 0時) (レス) id: 4274e20b78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暗黒大魔神 | 作成日時：2017年12月3日 15時
