１５，糸目の男 ページ17
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「ヴァラリス王国第二王子殿下、並びに愛し子様
本日はここ、我々国へようこそおいでくださいました
貴国から我が国への長旅、お疲れ様です」
深々と頭を下げる相手側に合わせて、王子と共に私も頭を下げる。
第二王子への来国要求から３週間が経ち、２日間馬車を走らせ続けてやっと我々国へと到着した。
馬車から降りたばかりの私たちを迎えたのは黄浅緑のロングコート、そして明るい茶髪に赤い帽子を被る男性であった。
「此度の夜会の招待、誠に感謝申し上げます
今日この日を楽しみにしておりました」
『………』
第二王子の言葉に同意するように私はもう少しだけ頭を下げた。
「……それはそれは、何よりでございます
今宵、各国より多くの来賓の方々がお越しになられていますので、是非良い時間をお過ごし下さいませ」
「はい、ありがとうございます」
王子と共に頭を上げると、男性は特徴的な糸目をうっすらと開けて瞳を見せてくる。
「
お二方は今日から数日ほど滞在される予定のため、お会いする機会が多いかと思います
以後お見知り置きを」
「えぇ、よろしくお願いします」
『よろしくお願い申し上げます』
オスマン、と名乗った男性。
彼自身から直接的な視線を受けているわけではないけれど、意識は私へと注がれていた。
彼から出る黄色のオーラがふんわりと、それでいてしっかりと私の足元を這っている。
明るめの黄色…期待…興味…
一方、第二王子へ注がれているのは……
(黄色もあるけど……黄緑……？)
違和感のあるその色に私は顔の前にかかるレースを少し浮かせて凝視する。
本来、黄緑色のオーラは友人のような気が知れた相手に向けられる色のはず。
彼から第二王子へのオーラは、少々薄いものの黄緑色で間違いなかった。
第二王子から彼へは………
「アヴァロナ嬢…？」
『！』
首を傾げて私を呼ぶ第二王子にハッとなる。
「愛し子様、どうかされましたか？」
『…いえ……少し目が霞んだので……
お話中失礼いたしました』
少し目を抑える仕草を見せてから軽く頭を下げた。
「そうですか…
おそらく旅疲れでしょう
無理はなさらぬようになさってください」
『お気遣いありがとうございます』
上手く誤魔化せた…？
そうこうして、会場への案内を受けた私たちはその先へと足を進めた
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ルティ(プロフ) - 1さん» 時間がある時に更新していくので、是非最後までお付き合いください♪(*´꒳`*) (9月1日 18時) (
レス) @page28 id: 2e4d945607 (このIDを非表示/違反報告)
1 - 凄く面白いです。この後の展開がとても気になる。賢い女の子サイコー！ (8月28日 20時) (レス) @page28 id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
ルティ(プロフ) - 推しが尊い国民☆さん» そう言って頂けてとても嬉しいです♪ありがとうございます！！頑張って更新するので、是非続きもお楽しみに！d(^_^o) (2023年5月1日 12時) (レス) id: 2e4d945607 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い国民☆(プロフ) - ひやぁぁぁぁ!!!!!めちゃくちゃ大好きです!!!!!なんとなく誰が誰が予想？がつくというか…表現がとても分かりやすくて、内容がスラスラと入ってきます!!!!!とても面白いです!!!!! (2023年4月20日 22時) (レス) @page15 id: af4a079e32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルティ | 作成日時：2023年2月18日 14時
