３６＊胸の高鳴り ページ40
*
「すんませーん。
うちのマネージャーに、
手ぇ出さんともろてもええですかぁ？」
遠くの方で聞き覚えのある声がした。
声の聞こえた方を見る。
そこには、
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私の隣の席の金髪がいた。
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女1「えっちょっ…」
侑「いじめなんて酷いですね〜？」
女2「いや、い、いじめなんてしてへんよ？」
侑「…」
女3「な、せやから、侑く…」
侑「ﾁｯ」
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侑「黙れや、この喧し豚。」
女1「…ｯ。」
宮侑が冷たく低い声でそう言い放った。
先輩たちはその言葉を聞いて、
少し涙ぐんでいる。
侑「眼中に無い？男好き？イキんな？
その言葉、
そのままそっくりお返ししますわ。
あんたらみたいな喧し豚、
俺らは興味ないし、眼中にもないねん。
イキっとんのはあんたらやろ？
うちのマネージャーに手ぇ出すなや。
分かったら、もう二度と関わんなや！！」
女1「…ｯ、も、もう行くで！！！」
宮侑がそう叫ぶと、
3人の女の先輩はどこかへ行ってしまった。
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『宮侑くん、ありが…』
侑「その言い方やめてや。侑でええよ。」
『…侑くん、有り難う。』
侑「ええねん、これくらい。
俺らの大切なマネージャーなんやから。」
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"俺らの大切なマネージャーなんやから。"
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ﾄﾞｸﾝｯ…
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え、何今の…
.
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侑「…菅原さんどないしたん？」
そう言って、
侑くんは私の顔を覗き込んでくる。
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ﾄﾞｸﾝｯ…ﾄﾞｸﾝｯ…
胸の鼓動が速くなる。
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何これ…
こんなのまるで私が＿＿＿＿＿＿＿＿＿。
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ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
侑「あ！チャイムなってしもうた！！
もう授業始まる！急ぐで！」
『あ、うん！』
チャイムが鳴り、
私達は教室へと急いだ。
.
.
さっきの胸の高鳴りは一体…何なんだろうか。
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作成日時：2020年9月16日 19時
