第二十八話 ページ28
ある日、事件が起こった。
いつも通り、家を出る前に忘れ物の有無を確認し、お母さんに「行ってきます」と言い、もうとっくの前に歩き慣れた通学路を一人で進んで学校に来たのだが……。
「ねえ、A!」
教室に入った瞬間、(人4)がものすごい速さで私の方にやってきて、強い力で肩を掴む。
痛いからやめてよ、そう言うつもりだったのに。
何故か(人4)は傷ついた表情をしていた。
「なんで教えてくれなかったの?」
余計意味が分からなかった。掠れた声で「何が?」と聞き返すと、(人4)はもっと悲しそうな顔をしてこう言った。
「先生のこと、好きなんでしょ?」
時間が止まった気がした。
どうして(人4)がそれを知っているのか。
私は誰にも言っていないし、先生のことが好きだと態度に出していたわけでもなかったのだが。
不思議に思っていると、何人かの女子がこちらにやって来た。
髪を巻いて、化粧をしている女子たち。
いつもクラスの端っこにいる私とは真逆の存在。
「ねえ、(人1)さん。(人2)先生はみんなの先生って分かってる?」
「あんたみたいなやつが、先生と仲良くしてるのムカつくんですけど!」
などと散々文句を言われる。
だがここで黙っていられる私ではない。
「みんなの先生って分かってないのは貴方たちの方だと思うけど?」
この女子たちは私に"嫉妬"しているのだ。
そして私と同じで、先生に"恋"しているのだと思う。
つまりライバルというわけだ。
そう考えると、何故か胸が締めつけられた。
なんだ、私も彼女たちに"嫉妬"しているではないか。
私と彼女たちは、似ていないようで似ている。
そんな風に思えた。
―――――
もう何か月も更新していなくてすみません。
実はとても大好きな先生が異動してしまいまして。
なので、前回更新した時はメンタルがズタボロにやられてた状態だったんです。
(まあ学校にはいるので会えないわけではないですが)
それから小説を更新するのができなくなってしまいました。
数か月間は他の方の作品を読ませていただいてましたが。
まあそんなわけで、先生とは今でも仲良しです。むしろ、先生が異動したことによって繋がりが深くなった気がします。
更新していない間にも評価とお気に入りが増えていってて、あー嬉しいなって思いました!
本当にありがとうございます!
これからもゆっくりですが更新していきますので、どうか最後までお付き合い下さい。
よろしくお願いします。
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作者名:りつ(みずりんろーる) | 作成日時:2018年11月26日 17時