4話 ページ5
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｢お前もしかしてすげえやつ？｣
｢あ、やっと気づきました？｣
｢やっぱりか〜｣
ツッコミ不在の馬鹿共とは恐ろしい。
全速力(トリオン体)で廊下を走り開発室に飛び込んだ2人。丁度居た鬼怒田に怒られかけるも、彼女の力のおかげで怒られることもせず、隊服も特別に作ってもらうことになったのだった。
その時の鬼怒田の反応は言わずもがなである。
後に｢あんな鬼怒田さんは嫌だ｣と語られることになるのを鬼怒田は知らない。
｢あ、そういえば｣
｢？なんだよ｣
｢あれちょっとパクリなので許可取り行かないと｣
あれ、とは彼女が考えた隊服のデザイン案である。先程鬼怒田にこのようにして欲しい、と渡したものだ。
そしてそれは、彼女が言ったようにとある隊の物をモチーフにしたものである。
だから、それでもいいかその隊の人々に聞く必要があった。
と言っても現在進行形でそれを元にした隊服を作ってもらっているので遅いのだが、残念なことにここにそんなことを咎めるものはいなかったのだった。
｢おー偉いじゃん｣
居るのはこの馬鹿だけである。
そうして誰も失態に気づくことなく、その隊の人がいる所へ向かった。
＿＿＿
｢ダメだ｣
｢え、｣
｢酷くねぇ？もっと優しくしてやれよ〜｣
そーだそーだーと野次を飛ばす。
不満そうな顔の裏では冷や汗がダラダラと垂れていた。
＿＿この人どちゃクソ怖ぇ！！
目の前には、王様の如く長い足を組んでソファに鎮座する二枚目顔の男性。犬飼の隊の隊長、二宮匡貴に彼女はビビり散らかしていた。
そう、彼女は二宮隊の隊服、つまりスーツスタイルの隊服を考えていたし、そのまま提出した。
それなのに断られてしまったこの案件。待つのは死しかないのではないか、なんて思えてしまうくらいの彼の気迫に彼女は圧倒されていた。
｢なんなんだ急に押しかけてきて隊服をパクらせてろとは。そもそもなんで太刀川がいる？煩いから今すぐ出ていけ｣
｢悪ぃな〜二宮ぁ。俺こいつの付き添いだから〜｣
｢で、て、い、け｣
｢まーまー二宮さん。たまにはいいじゃないすか〜｣
怒る二宮を宥める犬飼。チャラい癖にこういうことができるから嫌いになれないんだよな、と彼女は呑気に思うが、二宮の鋭い眼光に姿勢を正した。
｢てかAちゃん俺のことコスプレとか言ってなかったっけ｣
｢んぐぬ｣
それは言うなと大声で叫びたい彼女だった。
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ほのか(プロフ) - 続きが楽しみですー！ (2022年5月22日 15時) (
レス) @page16 id: 3995d0bd0b (このIDを非表示/違反報告)
何も言わずに旋空弧月 - めっちゃおもろいです一気読みしました。何年でも待ちます。二宮隊贔屓だから隊服スーツで嬉しいっす！ (2021年5月27日 16時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
あきかぜ(プロフ) - コクーンさん» 全てイメージだと私は思っています。とにかくセンスがいるポジションですよねぇ(^_^;) (2021年2月13日 14時) (レス) id: 24b04063a4 (このIDを非表示/違反報告)
コクーン(プロフ) - 射手の射程、弾速、威力ってどうやって決めてるんでしょうね？www (2021年2月13日 13時) (レス) id: dd8a571986 (このIDを非表示/違反報告)
あきかぜ(プロフ) - コクーンさん» コメントありがとうございます(^^♪ そうですね、こんな軌道とかどう？とか話し合ったりしそうです笑那須さんの入隊はまだなので出てくるのはまだ先になると思いますが絶対絡ませますのでそれまでお待ちくださいね〜！ (2021年2月7日 22時) (レス) id: 24b04063a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきかぜ | 作成日時：2021年2月7日 14時
