11話 ページ12
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｢じゃ、とりあえず自由にやってみなさい！｣
｢おっけー｣
『メテオラ』
ドゴォン。
轟音と共に砂煙が舞って、何も見えなくなった。
30mは離れているのに、それらは彼女らの方まで飛んで来るものだから、規格外の威力だとよく分かる。
｢わぁ、アンタ、シンプルにやりすぎね｣
｢派手で良かったと思うけどなあ｣
小南にまるでダメだと静かに叱責されるも、彼女には悪びれる気持ちは一切なかった。
何故なら、自分の思う通りの当たりだったからである。
しかしながら、目の前の小南と別室からモニター越しに様子を見ていた迅は｢これはだめだ｣とため息をつくばかりだった。
『ウン、秀次が文句を言う理由がよく分かったよ』
｢えーでも、ちゃんと的には当たってますよ？｣
『嫌々それどころかあそこ一帯何も無くなってるし？味方いたらどうすんの！』
｢確かに…｣
｢今気づいたのね…｣
掌に拳をぽん、と置いて分かったというジェスチャーをする彼女。
戦闘の時以外はポンコツだわ…と、彼女に聞こえない声で呟いた小南は、呆れつつも彼女にメテオラについて教えることにした。
｢メテオラはね、トリオン量によって爆発の規模が変わるの。多ければ大きい爆発で、少なければ小さい爆発。
と言っても、トリオン量の調節もバイパーと同じく最終的にはイメージが大事よ。基本的には3〜5段階くらいのパターンを覚えて臨機応変にその中から選んでいく感じ。
つまりは練習あるのみって訳ね。｣
こんな感じ、と言って小南は威力の小さい順に的に向けて撃った。彼女は5段階らしく、5回目に関しては彼女のそれと引けを取らないような派手さだ。彼女は大興奮である。
｢凄くわかりやすかった、ありがとう｣
｢まあ当然ね！｣
『それ、迅さんが言ったことそのままじゃ〜ん。』
｢アンタは黙ってて！｣
小南が上に向かって叫ぶも、空間内に木霊するだけで迅の耳にはさほど大きく聞こえない。
飄々とした態度の迅に小南は怒った様子だったが、迅は数年前に教えた事を覚えている彼女に嬉しくなっていた。高校生で既に親のそれである。
｢とりあえずやろっか｣
｢あら、随分やる気ね｣
｢三輪を見返してやりたいの｣
『それ秀次にだけメテオラ当てるとかじゃないよね』
｢なんで分かったんですか｣
『俺のサイドエフェクトが言ってたんだよ…』
迅はそう呆れつつも、内心期待していた。
その未来は、明日には起こりうるものだったから。
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ほのか(プロフ) - 続きが楽しみですー！ (2022年5月22日 15時) (
レス) @page16 id: 3995d0bd0b (このIDを非表示/違反報告)
何も言わずに旋空弧月 - めっちゃおもろいです一気読みしました。何年でも待ちます。二宮隊贔屓だから隊服スーツで嬉しいっす！ (2021年5月27日 16時) (レス) id: 43784786f9 (このIDを非表示/違反報告)
あきかぜ(プロフ) - コクーンさん» 全てイメージだと私は思っています。とにかくセンスがいるポジションですよねぇ(^_^;) (2021年2月13日 14時) (レス) id: 24b04063a4 (このIDを非表示/違反報告)
コクーン(プロフ) - 射手の射程、弾速、威力ってどうやって決めてるんでしょうね？www (2021年2月13日 13時) (レス) id: dd8a571986 (このIDを非表示/違反報告)
あきかぜ(プロフ) - コクーンさん» コメントありがとうございます(^^♪ そうですね、こんな軌道とかどう？とか話し合ったりしそうです笑那須さんの入隊はまだなので出てくるのはまだ先になると思いますが絶対絡ませますのでそれまでお待ちくださいね〜！ (2021年2月7日 22時) (レス) id: 24b04063a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきかぜ | 作成日時：2021年2月7日 14時
