馬鹿力なB級隊員 No.2 【WT】

第2章 馬鹿じゃないよ ページ1

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｢君、桜小路Aちゃん、だよね？｣



｢え、そうですけど…｣





なんで知ってるんですか。

そう聞いたら、面白そうだから調べた。なんて言葉が帰ってきた。


面白そうだからって人の個人情報調べるを調べるのはどうかと思うけど、

偉い人っぽかったので言わない。





｢…何か用ですか？｣



｢あーそうそう！いや〜俺の副作用(サイドエフェクト)がなんか君のこと言ってたからさ〜｣



｢副作用…なんて言ってたんですか？｣





うーん、と彼は何を言おうか悩んで、あ、とひとつ思いついた様に言った。





｢君はね、馬鹿なんかじゃないよ。｣





彼は不敵に笑みを浮かべた。

この人は何を言ってるんだろう。





｢当たり前じゃないですか？｣



｢ハハッ、そういう所はお馬鹿ちゃんだね｣



｢意味がわかんないです！｣





馬鹿じゃないって言ったり、馬鹿だって言ったり。
この人の言葉は難しい。





｢とにかく、S級の実力派エリート迅さんが期待してるから、早く上がっておいで〜｣



｢自分で言うんだ｣





おかしな人だった。






まるで、未来でも見えてるような人。









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