双子の兄はアイドルです。

なんであかんの？ ページ32

重「この間はごめん、余計なことして」


『もういいよ、吹っ切れたし』


重「神ちゃんから、大事な人やったって聞いた」



『そっか、』



重「好きやったん？」



『その人が私にとって唯一のお父さんだったからさ、連絡先消さなきゃって思いながら行動に移せなくて、消したら記憶からも消えちゃいそうで…ずっと置いてただけ。しげのおかげで前に進めたよ』



重「他の男とは縁切れた？」



『どうだろうね』



重「なんでそんなに遊び歩いてんの？」



『別にこっちだって好きで遊んでるんじゃないし』



重「でもホテル行こうとしてたやん」



『求められたから断らなかっただけ』




重「じゃあ俺が求めたらしてくれんの？」



『自分の立場、考えなよ』



重「考えてるからこそ、立場知ってるAにお願いしてるんやん」




『しげとはしないよ』



重「なんで？」



『お兄ちゃんの気持ちはどうなる？妹が昔からやってきたメンバーと関係持ってますって知ってみ？』



重「それは確かに嫌やなぁ…」



『私はしげと関係持つためにお兄ちゃんの代わりしてるんじゃないし、お兄ちゃんが帰ってきた時にそのまま何事もなく変わりたいと思ってる』




重「今回みたいに急にいなくなるかもしれんってこと？」



『どうだろうね、』



重「それはあかん！絶対に許さん！」



『うるさい、散々淳太にも言われたからちゃんと考えるよ』




重「淳太？」



『わざわざ家にまで来てさ、あーだこーだ言ってたよ』



重「淳太もあれから家きてんの？」



『何回かね、飲んでるだけだけど。大阪中止になった時来たよ、しげが怒ってるし元気ないって言いに来た。』



重「あいつ、」



『本当に愛されてるよね、みんな』



重「Aも愛されとるやんか」




『知ったこと言わないで』




重「知らんからいっぱい知りたいねん、」



『なんで？』



重「今はまだ神ちゃんの姿やから言わんとくわ」



『あっそ、』



重「神ちゃん次はいつ帰ってくるん？」



『夏には帰ってくるんじゃない？』



重「言うてる間やん！」



『しげにバレなかったらもっと静かやったのに』



重「あ、ライブどうやった？」



『楽しかったよ』



重「他に感想は？」



『感動した』



重「幼稚園児の作文か！」



『ソロお疲れ様、一番輝いてたよ』




重「なんやねんそれｯ/////」





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