双子の兄はアイドルです。 (ページ4)

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息抜きページ4

「Aー！こっちこっち！！」

『優香ごめん、遅くなった』

「全然！どーせまたあの店長でしょ」

『行かないでくれ〜！って感動の別れをしてきた(笑)』

「いつもいつも私のAを…」

『(笑)』

「でもこれからはこうやって外で会える機会減るんだよね…」

『絶対に優香に会う時間は取るから！』

「ほんとに？」

『本当に！今みたいに外は厳しいけど、家でね』

「でもよく決心したよね」

『だって…』

「お兄ちゃんには勝てない…か」

『よく分かってんじゃん』

「Aって昔からそうだったよね、たまにはさ自分の道選んでもいいと思うよ」

『美容師やってるよ？』

「それもお兄ちゃんの影響でしょ？お兄ちゃんが髪のアレンジ好きだからやってあげたくて美容師になったんでしょ？今も週2くらいでお兄ちゃん通っててセットしてるんでしょ？」

『まぁ、そうだけど』

「私はさ夢だったネイリストになって、ずっとAといたくて東京に来たの。あんたはすぐに一人で抱え込んじゃうから心配で、ちょっとでも様子見とかないとあんた壊れちゃうから」

『ありがとう』

「まぁ、引き受けたからには仕方ないよね…とりあえず今日は飲み明かそう！！」

そう言って何度も運ばれてくるグラス

気がつくと日付は変わってて

目覚めると記憶なんて無かったけど、

無事に家にはたどり着いていた。

『気持ち悪っ…』

久しぶりにこんなに飲んで潰れた。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

『こんな時に…』

モニターを見るとお兄ちゃんの姿があった。

智「え、なに！？どうしたん？体調悪い？」

『飲みすぎて、ただの二日酔い』

智「ほんまよう飲むなぁ」

そう、唯一お兄ちゃんに勝てること。

お酒が大好きって言うこと。

智「俺は全然飲まんからメンバーにバレんといてな？」

『わかってる、飲むのは家だけにするから』

智「頼むわ」

『今日はどうしたの？』

智「いや、日程決まったから言いに来た」

『いつ行くの？』

智「8月30日まで流星と舞台入ってるから終わった3日後にはアメリカに行く。社長にも話通してあるから」

『分かった』

智「なんか素直やなぁ、調子狂うねんけど」

『何を言ってもその選択肢は変わんないんでしょ？』

智「まぁ…このご時世やし当分仕事少ないから大丈夫や」

『最後にお願いがあるんだけど…』

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