双子の兄はアイドルです。

入れ替わり ページ5

気がつくと季節は秋と言うには少し早いが
9月に入り、舞台を終えた兄はアメリカに飛び立った。


わたし、いや俺は兄が行った翌日からメンバーでの打ち合わせ。
そんなの聞いてない。



重「神ちゃんおはよう」



『お、おはよ』



重「あれ、なんか疲れてる？」



『なんで？』



重「なんかいつもと声が違うような…？」



『舞台終わって疲れてるねん』



重「そういや流星も疲れた〜！って悲鳴あげてたわ笑」




危なかった…
初日からヒヤヒヤです。

実はマネージャーにも伝えてもらっていて、味方でもある。
だから脱いだりするお仕事はNGにしてもらった。



藤「さぁ、打ち合わせ始めるで〜」




今回の打ち合わせ内容は延期になったコンサートを
オンラインでやるための打ち合わせ

何となく兄からは聞いていたので、話を合わせる。



藤「こんな感じにしたいと思います」



2時間くらいで打ち合わせが終わって、
ほっとしたのもつかの間



中「神ちゃん、ちょっとええ？」



『ん、どうした？』



中「今日さ、久しぶりに飯行かん？」



『え、俺と？』




中「予定あった？」




この展開どうしたらいいんですか、お兄ちゃん。




『ごめん、今日はちょっと…』




中「じゃあ、ちょっと来て」




連れてこられたのは隣の空き会議室



『淳太？どうしてん』




中「こっちのセリフや、」




『え？』




中「あんた神ちゃん違うやろ？誰や、」




『えっと…なんのこと？』



お兄ちゃん、ごめん。
初日で最年長にバレました。




重「淳太〜！淳太おったでー！」




中「なんや？」



重「神ちゃんもおったんか！なんか流星が探してたで」



中「ありがとう、行くわ」



"まだ話し終わってないからな"



そっと耳打ちをして部屋を後にした。




重「神ちゃん、淳太と喧嘩でもしたん？」




『え、いや、なんもないよ』




重「ならええけど」




仕事終わったら家集合!
早く飲みたい

すかさず優香に連絡をする

OK!



『今日はゆっくりしよう…』



藤「なぁ、神ちゃん」



『ん？』



藤「お願いがあって、オンラインライブの時さバンドの時に俺と神ちゃんも楽器演奏したいねんけどいけそう？」



『おん、大丈夫やで〜』



藤「ありがとう！頼むわ！」




ギターの練習しなきゃ





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