#テスト ページ16
気がつけばテスト期間が終了して今日返却される。
これで一学期の成績がつくことにもなる。
「足立……井上……上田……神山……佐藤……重岡…」
重「うわぁ、めっちゃくちゃ成績上がっとる！」
「重岡今回めちゃくちゃ良かったぞ！」
藤「しげ、見せてや！」
神「ほんまや！めっちゃ良いやん！！」
「橘……藤井…」
藤「うわ待って！俺も上がってんねんけど！」
神「これは放課後の勉強効果やな！」
「高梨」
『はい』
「今回もよくやった、学年トップだ。」
そうテスト用紙を返却されて点数を見てみれば
100...100...100..
100点が続く中に一つだけ、
『94…』
「そこの文法問題6点あったんだか、難問で解いたやつ学年で1人しかいなくてな、それが重岡だ」
重「うそやん！まじで！！！」
神「しげすごいやん！！」
『………』
重「見てみて、A凄いやろ〜」
そうやって見せびらかす重岡くんと裏腹に
不安と恐怖しか考えられなかった。
藤「A…？」
「明日から夏休みだ、テストが終わったからと言って気を抜くんじゃないぞ〜！」
それから夏休みの過ごし方、宿題についての話が
だらだらとあったが私にはひとつも入ってこない。
重「A、今日も図書館寄ってくか？」
『今日はいいや、帰らなきゃ』
西畑「A！！」
チャイムがなって5分も経たずとしてやってきた大吾。
西畑「テストどうやった…？」
『うん、大丈夫！学年トップだって』
西畑「良かった！！古文の先生がどの学年も難問入れたとか言うてたし点数配分も大きくした言うから不安なって」
『心配してくれてありがとう』
西畑「なんかあったら直ぐに連絡してな」
『うん』
重「なんかあったんか？」
『何が？』
重「いや、何も」
『じゃあ、また２学期に』
重「連絡するわ」
『うん、ありがとう』
重「なぁ、神ちゃん。あいつなんか様子おかしくない？」
神「え？そうかな？」
重「なんか嫌な予感するねんな。」
神「夏休みで会われへんなるからって気にしすぎちゃう？」
重「なんなんやろ、このモヤモヤ…」
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作者名：Spica | 作成日時：2024年2月12日 9時
