#たすけて ページ11
あいつどこに…
俺は無我夢中で探し回った。
あれ、なんで俺こんなに必死なんやろ
こんなん俺のキャラちゃうし、トップに立つ人間やで？
中「おお、しげそんな走り回ってどうしたん？」
重「なぁ、淳太！どっか人を隠せそうな暗い場所ないか！？」
中「お前、誰か捕まえるんか？」
重「ちゃうわ！人を探しとんねん！」
桐「今そこで2年が話してるの聞いたけど、旧校舎ならバレないだろって」
重「旧校舎！照史、ありがとう！」
中「なんか偉い事に巻き込まれてそうやな」
桐「そろそろ3年の俺らの出番かな」
中「とりあえず、神ちゃんと流星に聞いてみよか」
・
・
旧校舎…
あいつどこにおんねんっ！
「おい！おるなら返事しろ！」
「おい！！」
「っ、どこやねん！」
ふと蘇る流星の言葉
藤「お前じゃなくて、Aやろ？」
そう言えば俺あいつのこと名前で呼んだこと無かったっけ。
「Aー！！！どこにおんねん！」
「Aーーー！！！俺が悪かった、謝るから！聞こえたら返事して！！」
『…っ』
「今なんか聞こえたよな…？」
「近くにおんのか？A！俺や重岡や！近くにおるなら返事して！」
そうや、電話！！
〜〜〜♫
近くの部屋から着信音が聞こえてきた。
その部屋には鍵が頑丈にかけられていて、
近くにあった椅子や机でこじ開けた。
「Aっ！！！」
『しげおかくん…っ、』
「そうや、重岡や！大丈夫か！？」
必死にもがいてドアを叩いていたのか
彼女の手からは血が流れていた。
『もう、大丈夫だから…っ、助けてくれてありがとうっ』
あの時と同じ、彼女はまた強がっていた。
「もう強がらんでええねん、怖かったら怖い言うたらええねん。」
『本当に大丈夫だから、』
俺が殴ってしまった左頬も少し赤みが出ていた
「俺の事怖いか？」
『別に怖くない！』
「嘘つけ、震えてるやんけ」
『震えてなんかっ！』
「じゃあ、俺の顔見ろや！」
『…っ、』
「それが答えやん」
西畑「A！」
『大ちゃん…っ、』
西畑「よかった意識あって…」
重「大吾言うたっけ？この間は悪かったな。俺帰るからこいつ送ったって」
西畑「ちょ、」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Spica | 作成日時：2024年2月12日 9時
