【降谷零】JKと自称探偵 (ページ10)

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第二話 3/5 ページ10

【JK視点】

「あ、これ可愛い」

花柄で淡い桃色のカーテンに私は手を伸ばす。

朝ごはんを食べたあと、私は降谷さんと買い物をしていた。
必要なものをまとめてリストを作ったら結構な量になったことに驚いた。
リストが書かれた紙を見せると降谷さんは真顔で私の顔と紙を交互に見た。

JKだってこれくらい必要なのよ、なめんなJK。

私が声を上げると降谷さんは様子を見に近づいてくる。
降谷さんが隣まで来てカーテンに優しく触れた。

「可愛いですよね！えっと、値段は＿＿＿」

商品の近くにある値札に目をやると見たことない数字の数だった。

ゼロの数が多すぎじゃない？印刷ミスじゃない？

衝撃の値段に口を開けていると横から降谷さんの声がした。

「生地の質が良いから高級に決まってるだろ。それに、ブランドものだからな」

「こんな高いものじゃなくてお値段以上のニ〇リとかで売ってるようなものでいいのに～」

「にとり？何を言ってるんだ？」

クエスチョンマークを頭上に浮かべる降谷さんを無視して他のカーテンを見に行く。
が、全然お手頃価格のものが無くて肩を落とす。
それでも必死に値段に注目して探していると今までとは断然安いカーテンを見つけた。

ゼロの数が理想！色も少し淡めの赤色だし！
これこそ私が求めてた値段のカーテンだ！

「降谷さん！これにします！」

君に決めた！と口にする勢いで降谷さんの方へと振り返る。
満面の笑みでこちらに向かう降谷さんだが、その顔には筋がピキっとはいってるようなはいってないような。