死んだかと思ったら転生して赤井秀一にガン見されてます…

32話 ページ36

杉山太「犯人が分かったって…事件は昨日起きたんだぞ?そんなの可能なのか?」

私「可能です。まず、中曽根が残したカードなんですが、あれはダイイングメッセージです。まあ、わかるんですよ。それに今回のトリックも解けましたし。」

佐「まだ、鑑識も調査中なのに!?分かったんですか？」

私「ええ。今からここで実験します。実験の前にまず見てもらいたい動画があります。」

私は、テトロドトキシンをマウスに摂取させたときの様子と、アコニチンをマウスに摂取させたときの様子の動画を見せた。

私「少々、衝撃的な動画をお見せしましたが、テトロドトキシンはいわゆる、ふぐ毒、アコニチンはトリカブトの毒で、どちらも摂取してからすぐにマウスは天に召されました。」

赤(召されましたって、言い方…)

佐「テトロドトキシンは鑑識が見つけたので分かるのですが、何故アコニチンを?」

私「そう。今回の鍵はそれです。中曽根さんはテトロドトキシンを摂取したにもかかわらず、すぐに亡くなりにならなかった。これっておかしい事なんですよ。即効性のふぐ毒なのに、摂取して2時間で絶命する。
そして、ふぐ毒以外にも別の毒が混ざっているという鑑識の情報から、テトロドトキシンと相性の良い毒があると考えました。」

赤「それが、アコニチンだな？」

私「はい。今、ここにテトロドトキシンとアコニチンがあります。
あ、私毒物劇物取扱者の免許持ってるので、違法じゃないです。大丈夫です刑事さん。これは混ぜるだけで、今回の中曽根さんと同じ症状がでるように調合されているものです。
これの開発者は凄いですねぇ、だってテトロドトキシンとアコニチンを同じ量を混ぜるだけで効果がでるんですよ？この調合は大変難しいとされているのに。ねぇ？理恵さん？」

杉山理「!!!!」

赤「さっきからずっと黙っているが、この２つの毒の開発者はどちらもお前だ。ついでに言うと、中曽根のダイイングメッセージが指している人物もお前だ。」

赤井さんは杉山理恵の耳元でこう言った。
ライ「おとなしく捕まれば、ジンに殺されずにすむと思うが、どうするかはお前の自由だ。」

杉山理(なんで、ジンの名前が!?)

私「まあ、実験しても良いんですよ？ここにいる、実験用マウスを使ってね。ただ、天に召されるまでに2時間お時間をいただきますが。その時間犯人がメンタルを保っていられるとは思いませんがね。」

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