episode135 ページ6
＊*＊*＊*
Aside
安元さん…あの人と何話してるんだろう。話し声は聞こえないけどいい雰囲気では無さそう。
「あの〜ちょっとすみません」
「あ、えと…はい」
誰だろうこの人…？首にカメラをかける、あたしより少し若い男性。丁寧な口調で「週刊○✕の者です」と懐から名刺を取り出した。
甃井Aさんですよね？安元洋貴さんとの関係についてお聞きしたいのですが…」
「あ、えっと、その……」
記者の人？！どうしよう。上手く立ち回らなきゃ。
「安元洋貴さんとはお付き合いをしているんですか？」
「あ……ええと」
「20歳も違いますよね？どうして、お付き合いしようと思ったんですか？どちらからアプローチを？」
「あ、えっと………」
ダメだ…どう答えていいかわかんない。こんな時、どう答えるのが正解？どうしたら穏便に済ませられる？
どうしたら。どうしたらいい？
頭の中がぐちゃぐちゃで胸の当たりが押しつぶされて、苦しくなる。
「はぁ〜…埒があかねぇ。俺、金だけ貰えればそれでいいんでとりあえず、どっか違うところで話しましょうか」
だんだんと口調が荒くなっていく。たぶんこっちが本当。
記者の人はあたしの腕をおもむろに掴んだ。
「や…め」
「あ？」
「やめてください」
「ちっ…いいから早く来いって」
「やめて！！」
掴まれた腕をあたしは振りほどいた。それが彼の怒りをかってしまった。口調はさらに乱暴になり、威圧が増していく。
「は？てめえなんかに興味ねえんだよ！！お前から話聞かないと金が貰えねえの！なぁ？わかる？馬鹿な脳みそで少しは考えろよ？！」
「あ、あ…えっと」
「あ、あ、…えっとじゃねえーんだよ！！なんなんだよさっきからちゃんと喋れねえのかおめぇ！」
その言葉一つ一つが釘みたいに心臓に刺さっていく。
あ…どうしよう。言い返せない。怖い。
助けて。助けて。安元さん。
「A！」
安元さんの声がしてあたしは後ろに振り返った。安元さんはあたしの近くに駆け寄ると自分の胸元まであたしを引き寄せた。
「安元さん…」
「ごめん。怖い思いさせてごめん。」
その抱きしめる力は強く、そして震えていた。
「あぁ？なんだてめえ、あー…安元なんちゃらってやつかそのバカ女のせいで気分悪ぃんだけどどうしてくれるの？」
「………帰ろう。Aちゃん」
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ハナ(プロフ) - うどんさん» コメントありがとうございます😊そのように思っていただけて書いた本人としては本当に嬉しい限りです！！！宜しければ他の作品もご覧下さい🥰 (2023年4月24日 11時) (
レス) id: 04da2ae895 (このIDを非表示/違反報告)
うどん - 今日知って一気に全部読んでしまいました！ほんとよかった…！二人が結ばれるまで色んな困難があったけど結ばれてよかった！ピュアで真っ直ぐに思い合う二人の描き方が好きです。続きいつまでも待ってます。 (2023年4月24日 3時) (レス) @page29 id: e32b43a123 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - ぷかぷかまふぃん。さん» コメントありがとうございま！ご愛読頂き、ありがとうございました😊次の作品も良ければご覧になってください！ (2023年2月10日 8時) (レス) id: 04da2ae895 (このIDを非表示/違反報告)
ぷかぷかまふぃん。(プロフ) - すごく面白い作品でした！更新されるたび楽しく読ませていただいてましたありがとうございます！お疲れ様でした！ (2023年2月10日 7時) (レス) @page27 id: 863ee42606 (このIDを非表示/違反報告)
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