102:ペースアップ ページ13
走ってE組の裏山に行く。
自然豊かで色々思い出があるらしいが、今の私にはそんなの関係ない。
壊したいのは壊す。
「血鬼術・壊死華雲」
川の一部が削れ、水がドバっと溢れる。
魚もピチピチピチピチとずっと跳ねていて、やがて動きが静まった。
「これくらい……か」
一旦鬼の方を解除する。
否、しようとした。
後ろにタコがいることに気が付いたから。
どうせ、ど怒りモードで此方を睨みつけてるのだろう。
元々黄色い球体に睨まれたって死ぬわけじゃないけど
「なんですかぁ……?せんせぇ……」
紅白色の髪が風に押されて泳ぐ。
目の色も肌色も変わっている。そんなのは分かってるのだ。
「どうして此処を壊すんですか…」
「僕ね、前はここが大好きだったの。
今は変なデマ流されて嫌いだけど、元々は幸せが感じられる場所一位だった」
「だからね、そんな思い出と君たちの校舎…までとはいかないけど、この辺一体は全部壊しちゃうんだ」
(もう此処を見たくない。だって学園の通り道だもん。)
見ないようにしたって皆の様子が気になってしまい見てしまう。
E組を広めるためにあった裏山を壊す。
それが僕の仕事。
しかも僕の主がそれを思っているんだ、なんの躊躇もなくて当たり前だ。
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北条花乃 - ゆいなお姉さんと一緒!さん» ありがとうございます!頑張ります! (2021年2月1日 0時) (レス) id: 23ff4070e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいなお姉さんと一緒! - おもしろいです!更新待ってます! (2020年9月2日 16時) (レス) id: 14dd722220 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:北条花乃 | 作成日時:2020年8月2日 1時