アンビバレント・ラヴ (ページ12) - 小説

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お久しぶりの彼女ページ12

駅近くの図書館、俺は偶然にもAを見掛けた。

いきなり声をかけたら驚くかな、なんて思ってAに気づかれないようにそっと近づいた。

Aの後ろに立ってAが読んでいる本を覗くと、それは応用問題がズラリとならんだ参考書だった。

パッと見て、俺には理解の及ぶ問題ではないと思った。

Aに悟られないように、そっとその場を後にした。

もうAは、俺の手に届かないところにいるんだ。

何も出来ない自分が悔しくて、一人私室で泣いた。

そうだよな。

頭の悪い俺は、Aには不釣り合いだよな。

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作者名：不咲宮 | 作者ホームページ：http://adjp
作成日時：2022年7月27日 2時