第四話 ページ6
見覚えのある河川敷だと思えば、どうやら僕は文ストの世界にトリップしたらしい。
そして、敦君に頭を下げている。
『ほんっとうに申し訳ない……！』
敦「あ、いえ……は？」
自分も一文無しだったの巻w
草生やしてる場合じゃないな、敦君ごめん。
でも君の「は？」は傷つくよ……。
『僕が多少なりお金を持っていれば全財産譲るつもりだったのだけれど……僕の力不足だ、殴ってくれ』
敦「そんなに！？ いや、そこまでしてくれなくても良いよ……？」
『天使なのかな君は』
あたふたと動かしていた手を止め、「み、見た目的に云えば、君の方が天使なんじゃ……」と口を零して赤面する敦君は天使だ。可愛いよ敦君。
『兎にも角にも、僕ら二人一文無しだよ。どうする？』
どうなるかは判っているが自然な流れで聞いてみる。すると、敦君は弱々しくも前を睨んだ。やだイケメン。
敦「次に道を通る人を襲って、財布を奪う……！」
『……僕等逮捕されないよね？』
敦「そして、逃げる！」
『携帯とか、連絡手段系も奪っちゃおうよ。その方が手っ取り早いんじゃない？』
思わずそう口を出すと、敦君は羨望の眼差しで此方を見つめてきた。やめてくれ、可愛い。
敦「お、思いつかなかった……！ 君、凄いんだね！」
『いや、あはは……凄くないよ……(敦君の孤児院脱出仲間だったらの妄想でシミュレーションしてたなんて云えない)』
敦くーん、目がキラキラしてるよー。
僕の硝子のハートが崩壊寸前だよー。
これで敦君の僕への評価は爆上げだろう。目を見れば判る。「この子凄い！」という目をしている。
僕の魂が抜ける幻影が見え始めた所で、敦君が或る一点を見つめて動かなくなってしまった。僕も其方を見る。
澄んだ川の水から足が二本、手に繋がっていると思われる指先が五本、飛び出していた。ゆっくりと流れていく。指が手に繋がってるのは当たり前か。
ーーこれはノーカンで……！
横目にちらりと見た敦君の表情は、そう云いたげだった。
敦君、連絡手段を無くすくらいは思い付こうぜ ＼(´∀｀)
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三日月ピエロ(プロフ) - (名前)さん» マジですか！！ありがとうございます！これからもどうか土下座女をよろしくお願いしますね！！ (2019年4月28日 22時) (
レス) id: 506de80960 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 三日月ピエロさん» はい！先ほど全部読みました！！ (2019年4月28日 20時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
三日月ピエロ(プロフ) - (名前)さん» ちゃんと細かい所まで読んでくださってありがとうございます！続編も出来れば楽しんで下さいね^^ (2019年4月28日 20時) (レス) id: 506de80960 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 三日月ピエロさん» あそうなんですね。 (2019年4月28日 18時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
三日月ピエロ(プロフ) - (名前)さん» 分かりずらくてすみません！！実はそういうネタがあってですね……その後に主が所望している「そうなりよ」と続けるまでがワンセットのようなネタがあるんです！ (2019年4月28日 8時) (レス) id: 506de80960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三日月ピエロ | 作成日時：2018年5月13日 13時
