第三十九話 ページ41
『羅生門』
で、出た……！……あれ？外套が転じた化け物が彼の後ろにとか言いたいけどあれ？なんかあいつこっちに来てない？待て待て待て待てちょっとマテ茶ーーっ！！！
焦りながらも回避しようとしたが、その前に強い力で引っ張られてたたらを踏み「あ痛っ」と間抜けに地面に倒れてしまう。「ご、ごめん！」という声がするのでどうやら敦君が助けてくれたらしい。とりあえずサムズアップしておいた。
『どう考えても僕を狙ったじゃん……ころすけか……』
あっやばいちょっと見られた。うるさい？判りました喋り続けますね。あとそこは「そうなりよ」って返してくれても何でもないでーす！やっぱり黙りまーす！
敦君は自分の足の真横で抉れた地面を見てまたもやへたり込む。
芥川「僕の『羅生門』は悪食。凡るモノを喰らう。抵抗するならば次は脚だ」
敦「な、何故？どうして僕がーー」
敦(僕のせいーー？僕が生きてるだけで皆不幸になるのかーー？)
ふと、どこからか途切れ途切れの声が聞こえる。それは、倒れた谷崎さんのものだった。
谷崎「……くん……、敦、くん……逃げ、ろ……」
ナオミ「う……」
更にナオミさんが呻く。二人共派手に出血しているし傷も浅くは無いだろうが、何とか息はあるようだ。
敦(皆、まだ息がある……)
ーー貴様も今日から探偵社が一隅、社の看板を
汚す真似はするな
敦君は大声を上げ、駆け出した。
敦「うわあああああああああああ！！！！」
芥川「玉砕かーー詰らぬ」
そう言って芥川さんは異能を発動させた。悪食の獣が獰猛に向かってくる。しかしそれを敦君は膝を折る事で避け、その背後に回ることに成功した。素早く地面に落ちていた銃を拾い拙い手つきながらも構え、引き金を引く。
ほう、と芥川さんが感嘆を漏らした。
背後からの近距離射撃。芥川さんは避けず、その髪が爆風で舞い上がる。外套からは硝煙が上がり、敦君は安堵に頬を歪めた。
彼の顔がぐりんと敦君の方に向く。
敦「そ、そんな……何故……」
カラン、カランと撃ち込まれた筈の銃弾が音を立てて転がった。
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三日月ピエロ(プロフ) - (名前)さん» マジですか！！ありがとうございます！これからもどうか土下座女をよろしくお願いしますね！！ (2019年4月28日 22時) (
レス) id: 506de80960 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 三日月ピエロさん» はい！先ほど全部読みました！！ (2019年4月28日 20時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
三日月ピエロ(プロフ) - (名前)さん» ちゃんと細かい所まで読んでくださってありがとうございます！続編も出来れば楽しんで下さいね^^ (2019年4月28日 20時) (レス) id: 506de80960 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 三日月ピエロさん» あそうなんですね。 (2019年4月28日 18時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
三日月ピエロ(プロフ) - (名前)さん» 分かりずらくてすみません！！実はそういうネタがあってですね……その後に主が所望している「そうなりよ」と続けるまでがワンセットのようなネタがあるんです！ (2019年4月28日 8時) (レス) id: 506de80960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三日月ピエロ | 作成日時：2018年5月13日 13時
