第三話 ページ5
『うーん、空気が美味しいね！』
どうも皆さん、先程まで死んでいた朝霧Aです。
半透明だった体には色と実体が戻っている。自分の体に触れる事が出来るのがこんなに嬉しいとは思っていなかった、Aちゃん感激。
触れて気づいた事、その一。
『アルビノじゃん僕』
白い肌。白い髪。目や睫毛などの体毛は確認していないが、おそらくアルビノだと思う。
違うとしても取り敢えず日光に当たり火傷するのを防ぐ為、今はなんとか日陰に避難している。
その二。
『……細すぎじゃない？ 栄養失調？』
体が細い。食べてるのか本当に。食べ過ぎても駄目だとは思うけど、流石に痩せ過ぎである。
でも太るのは怖い。前……前世という云い方で良いのだろうか。前世では着痩せするタイプだったので隠れていたが、足や腕に中途半端な肉が付いているような体型にはなりたくない。歩く度に贅肉が揺れるわ、座ると肉が広がるやらで散々……やめておこう、眩暈がしてきた。
兎に角、ちゃんと食べて、太ったら運動しよう。
決定。
『まずそもそも、ここが何の世界なのかも判ってないんだよなぁ……』
ふぅ、と溜息をつき、夕日に染まる雲を見つめる。
「キミが望む世界に〜」とかなんとか云っていたが、僕の好みは多ジャンルに渡る。アニメ、漫画、小説、ゲーム。気になれば何でもチェックするし、友達に勧められればそれもチェックする。地雷は埋めた。再発の心配は無い。
受験終わりの期間は怒涛の勢いでサイトを巡ったので、最近になって見始めたものも沢山あるのだ。絞りづらい事この上ない。
だがしかし、アクションを起こさなければ出会えるイベントにも出会えないだろう。トリップものの原則だ。
歩こう。この世界を知ろう。
尊大な心持ちで歩き始めようとしたが、虚しく一歩目で僕の足は止まることになる。
敦「か、金を出せ！」
『(敦君って強盗する時すら可愛いんだね、神だね)えーと、ちょっと待って下さいね。有り金出すので好きなだけ持って行って下さいな』
「……え」←思考回路がショートした
歩かずとも世界が判った瞬間。
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三日月ピエロ(プロフ) - (名前)さん» マジですか！！ありがとうございます！これからもどうか土下座女をよろしくお願いしますね！！ (2019年4月28日 22時) (
レス) id: 506de80960 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 三日月ピエロさん» はい！先ほど全部読みました！！ (2019年4月28日 20時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
三日月ピエロ(プロフ) - (名前)さん» ちゃんと細かい所まで読んでくださってありがとうございます！続編も出来れば楽しんで下さいね^^ (2019年4月28日 20時) (レス) id: 506de80960 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 三日月ピエロさん» あそうなんですね。 (2019年4月28日 18時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
三日月ピエロ(プロフ) - (名前)さん» 分かりずらくてすみません！！実はそういうネタがあってですね……その後に主が所望している「そうなりよ」と続けるまでがワンセットのようなネタがあるんです！ (2019年4月28日 8時) (レス) id: 506de80960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三日月ピエロ | 作成日時：2018年5月13日 13時
