46話 ページ49
シンジュクの駅に着き、改めて時間を見ると10時を回っていた。
?｢…おい｣
見｢っ!?｣
突然声を掛けられ振り向くと見慣れた顔、左馬刻がいた。
左｢んだよ…そんな驚く事かよ｣
見｢…なんだ、だって急に声かけられるんだもん…誰だって驚くよ｣
左｢ハッ…つか、こんな時間に何してんだよ｣
見｢ちょっと…用事でね｣
左馬刻からの問いかけに少し俯いた。合歓ちゃんの事がふと横切り、なんと答えていいか分からなかった。
左｢ふーん、おめぇ1人か?｣
見｢そうだよ｣
左｢たくっ…ほらこい、送ってやる｣
見｢えっでも…｣
半ば強引だったけど送って貰う事になった。車内は凄く静かでタバコの匂いが漂っていた。何故か、それが妙に落ち着く。
左｢で、その用事ってのはなんだったんだ?｣
見｢え?｣
左馬刻からの唐突な質問に固まってしまった。なんて答えようか悩んでいるが正直に答えないといけない。
見｢…実は…中王区に…行ってたの｣
左｢中王区だぁ?｣
見｢…合歓ちゃんに会ったの｣
左｢ｯ!?…合歓に!｣
見｢うん、そして…東方天乙統女から言の葉党に入らないかって誘われた｣
左｢…おめぇは、どう答えたんだ?｣
見｢…断ったよ……興味が無いって言った…けどまた誘われるだろうね｣
左｢はっ…そうかよ
良かった｣
見｢え、なんか言った?｣
左｢何もねぇよ…｣
そう言って頭をわしゃわしゃされた。そんな左馬刻の顔はどこか優しかった。
家に着くと私は車を降りると左馬刻も降りてきた。
見｢送ってくれてありがとう…｣
左｢おぉ、今後は気を付けろよ｣
見｢…うん、ねぇ左馬刻｣
左｢あ?んだよ｣
見｢ううん…なんでもない
ごめんね｣
もし、合歓ちゃんの事を聞こうと思ったけどやめた。俯いて左馬刻にじゃあねと言おうと思っていた。
左｢…おい、見做｣
見｢ん?…っ!?｣
名前を呼ばれて顔をあげると、目の前には左馬刻の顔がドアップで見えた。ﾁｭｯとリップ音が聞こえ、今唇にキスされている事に気付く頃には終わっていた。
見｢…えっ｣
左｢ハハｯ、んだよその顔はよ｣
左馬刻はゲラゲラと笑っていてそれが妙に恥ずかしくなってきた。今、自分の顔は真っ赤なんだと分かるくらい熱い。
左｢おめぇは…ぜってぇに俺様の前から消えるなよ｣
見｢何よ、もぉ｣
そう言って左馬刻は頭を撫でた。嬉しいのと恥ずかしいのが合わさっておかしくなりそう。
?｢何してんだ…｣
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柚果(プロフ) - 固定です…ごめんなさい (2021年5月7日 21時) (
レス) id: d937bb32a6 (このIDを非表示/違反報告)
キキョウ - 名前って固定なんですか？固定でも全然いいんですけど！！ (2021年5月7日 21時) (レス) id: ec88adbe82 (このIDを非表示/違反報告)
柚果(プロフ) - ありがとうございます!!もう一度見返して空劫の文字を直します!! (2020年5月22日 9時) (レス) id: d937bb32a6 (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯 - コメント失礼します…！みんなと夢主ちゃんとが仲良くてほのぼのしました(*^^*)伏線(？)などもあって続きが気になりました。それと、下の方も言っていますが、16話、20話の空却君の「却」が「孔」になっていました。お身体に気をつけてください(о´∀`о) (2020年5月22日 9時) (レス) id: 71646cf771 (このIDを非表示/違反報告)
柚果(プロフ) - 感想ありがとうございます!とても嬉しかったです...空劫の文字を見直してみますww (2020年5月19日 12時) (レス) id: d937bb32a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユミカン | 作成日時：2020年4月7日 0時
