ヒプノシスマイク Anotherstory

43話 ページ46

仕事が終わって家に帰りスマホを見ると不在着信があった。登録してない電話番号だったためかけ直そうか迷っていた。

見「…仕事関係かな…?」

思い切って掛けると…相手は驚くべき人物だった。

?『もしもし、ごめんなさい…急に掛けて』

見「その声…ほんとに合歓ちゃん!?」

そう、電話の相手は紛れもない行方不明者になっているはずの碧棺左馬刻の妹、合歓ちゃんだった。

合『うん、久しぶり…元気だった?』

見「それはこっちのセリフだよ!急に連絡取れなくなるからずっと心配だったよ…」

合『ごめんなさい…久しぶりに会いたいんだけど…明日会える?』

見「明日?…仕事後なら空いてるけど…」

合『じゃあ、明日仕事が終わった後迎えに行く…』

見「えっちょっ……切られた…」

なんだか妙な胸騒ぎがする…私はスマホを見たまま固まっていた。

翌日、仕事が終わると本当に迎え来てくれた。
中王区の制服を身にまとっていて見慣れなかった。

合「お疲れ様…」

見「…うん、合歓ちゃんも…」

合「私になにか言いたげなのは分かるけど…とりあえず場所を移動しましょう」

そう言って車のドアを開けてくれた。車に乗り合歓ちゃんは運転手に出して下さいと命令した。

見「それで…?私に何か用?」

合「…今日は見做ちゃんに…話があるの…着いてから話す」

見「…?」

合歓ちゃんは俯いて話した。なにか怪しい様子だけどなにか聞けなかった。
そして、着いた所は中王区で1番高い高層ビル…
合歓ちゃんに案内され最上階の部屋に着いた…そこにいたのは…



現総理大臣…東方天乙統女、その補佐官の勘解由小路無花果だった。

合「乙統女様…連れて参りました」

乙「ありがとうございます…急に連絡も無しにすみません…ご存知かも知れませんが私は東方天乙統女と言います」


日本で知らない人いないでしょと内心思いながらお辞儀をした。


乙「仕事終わりでお疲れでしょう…立っているのもなんですしそこのソファーにお腰掛け下さい…

合歓さん、彼女にお茶を…」

合「はい!かしこましました…」

そう言って合歓ちゃんは部屋を出た。今目の前には政権Ｎｏ．1とＮｏ．2がいる。この異様な光景に居心地の悪さを感じた。

乙「あなたの事は存じ上げております…見做さんの曲を聞きましたが…どれも素晴らしいです」

見「…どうも、それで私を呼び出したのはどう言ったご要件で?」

乙「単刀直入に言います…









貴方に言の葉党に入ってもらいたいのです…」

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