ヒプノシスマイク Anotherstory

28話 ページ31

翌日、まずは一郎の元に向かおうと駅に着く。
すると、思わぬ人に話しかけられた。

乱「やっほぉ!そんなに急いでどこいくの?」

見「え?乱数、ちょっとね…一郎の所に」

乱「多分一郎は今、イケブクロにいないと思うなぁ」

見「え？」

乱数はいつもの口調で言った。
なんだか、不気味に感じた。

見「なんでそんな事知って」

乱「それより、僕と一緒にデートしよぉ！
ほーら、行こー」

見「え?ちょッ!」

半ば強引に色んな所に連れていかれた。けれど楽しめなくて、質問をしたくても怖くて聞けなかった。

乱「ねぇ!このワッフルパフェちょー美味しそじゃない!?食べてみない?」

見「…ねぇ、乱数?今日なんか変だよ…どうして、一郎がイケブクロにいないって分かるの?」

乱「…」

質問をしたとたんうるさかった乱数が急に黙った。

乱「僕はなんでも知ってるからね!エッヘン!」

見「え?ちょっと、ふざけないで!ちゃんと答えて?」

乱「あっ!いっけなーい!そろそろ行かないとぉー、また行こうね!バイビー」

見「は!?ちょっとどこいくの!?」

乱「左馬刻の場所にね!だから、見做は行かない方がいいよォ」

見「え…待って!」

カフェから出る時には乱数はいなかった。
今日は家に帰っても胸騒ぎがしていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
?「息子に会いに行ってたんですって?


零」

零「なんだもう知ってたのか……」


?「まぁね、それより乙統女にブラッドシスマイクの噂教えたでしょ?」

零「なんか不味かったか?」

?「本当に余計なことしかしないのね……」

零「けど、誰が流したかなんて言ってねぇよ


まさか、まだ生きてると思ってんのか?」


?「……



さぁ、暴走事件の時に死体が見つからなかったのはあの子だけよ………生きてる可能性はあるわね」



?「もしも生きてたら絶対に噂を嗅ぎ付けて来るはずよ………沢山の人に流して頂戴」



零「ハッ………高くつくぜ？」

29話→←27話(ネタバレ注意)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す