ヒプノシスマイク Anotherstory

18話 ページ21

今日はバラエティー番組の収録のためオオサカディビジョンにいた。楽屋で待機しているとノックをされた。

?「失礼します〜」

見「はーい」

?「どうもぉ〜芸人の白膠木簓っていいます
今日はよろしゅう」

見「はい!よろしくお願いします!
私は歌手の繪痲偽見做といいます」

簓「おぉ、最近よォテレビで見るで!確かまだ19歳やったな?若いのに頑張るなぁ」

見「いっいえいえ!」

白膠木さんは前に座って話していた。とても有名な芸人で親しみやすいと聞いていたけどまさにその通りだった。

「白膠木簓さーん、そろそろスタンバイお願いします!!」

簓「はーい!じゃあ、そろそろ本番や!頑張ろーな」

見「はい!」

スタッフに呼ばれ白膠木さんは楽屋から出ていった。その数分後私も呼ばれ、ゲストとしてスタジオに入ると客席からは拍手と黄色い歓声が聞こえてきた。

｢入ってきて歓声が凄いですねぇ!まだデビューして1年以内でしょ!?｣

見「はい、そうですねぇ」

「歌手になったきっかけとかは?」

見「えっと、まだ高校生の時にシブヤの方で路上ライブしてたんですよ…そしたら、レコード会社にスカウトされてオーディション受けたら一発で通りましたね」

「はぁ…凄い!!今日は最後に生歌聞けるみたいなんで皆さん良かったですね!」

そのMCの一言に客席は盛り上がっていた。
収録が終わり、皆舞台裏にはけていった。帰ろうと思い楽屋から出ると出演者達がいた。

「見做ちゃんおつかれぇ!最後の歌最高やったでぇ」

「なぁなぁ!今夜暇?今から打ち上げ見做ちゃんも来おへん?」

うわぁ、面倒臭い。断るにもグイグイ来られて言い出すタイミングが掴めない。わんさか集まってきて何故か打ち上げくる決定見たいな話になっていた。

簓「あら?見做ちゃんなんか顔色悪ない!?大丈夫!?」

見「えっ?」

簓「収録前も具合悪そおやったなぁ、打ち上げ大丈夫なん?」

白膠木さんが近くに来て心配そうに顔をのぞかせ、もしかして、助けてくれてるのかと思って話を合わせる事にした。

見「まぁ、ちょっと最近調子が悪くて」

「そうやったん?すまん、気付かへんかったわ」

「じゃあ、しゃあないな…また機会があったら飲み行こうで?」

見「はい、すみません」

帰りに白膠木さんを見つけ声をかけた。

見「白膠木さーん、さっきはありがとうございました」

簓「おぅかまへん!彼奴ら打ち上げとかわ若い子誘いたがんねん堪忍な?」

すると、ポツポツと雨が降ってきた。
最悪なことに傘は持ってなかった。

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