エゴトレ！！５【ブルーロック】

173 :ちょっと厨２的な ページ10

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潔くんも、眼の使い方は上手い。


他、青い監獄メンバーで同様に思い当たるのは、氷織くんと二子くんだろうか。

その視え方は、サッカーIQにも繋がる。



フィールド上、更にはこの試合が配信されている先の多くの人々が、" カイザー・インパクト " の威力に度肝を抜かれている中。



【……お。何か閃(ひらめ)いたような感じですかね、潔くん】



" 青い監獄 " において、一番成長したと思う選手＿＿＿＿＿＿以前ノア選手に、潔くんをそう形容した。



潔くんが成長を続ける理由(わけ)、それは「常に学習しようとする姿勢」を持っているからだと思っている。



何故、「そうなった」のか。
どうすれば、「そうなる」のか。


他者だけではなく、自身のプレーをも常に振り返り、分析し、その上で学習。


＿＿＿＿＿＿＿プレーの絡繰(からくり)が理解出来れば、自身が改善すべき点も目標も、おのずと明確になる。



トップアスリートとは身体を鍛え、動ければよいという訳ではない。「一流」と呼ばれる選手ほど頭、すなわち脳も使う。


潔くんは恐らく、今のカイザー選手の一連のプレーを " 分析 " したはず＿＿＿＿＿＿



「神にでもなれるな……」


【潔くん、語彙(ごい)が厨2っぽいのが少々気になりますが、やはり何かを掴んだようです……！】


「世界(アイツら)にも勝てる……！！」


【ごめんもしかして言い直した感じ？】



余計なツッコミだったね。←
学習してないのは私ですね。(最低)



潔くんの表情は当初の、どこか愕然(がくぜん)とした様子から一転。

不敵なそれへと変わっていった。


いい表情(カオ)。



「どーした世一？ 俺のストーキングは楽しかったか？」



カイザー選手がシュートを放つ直前まで、潔くんはその後ろにビタ付きしていた。カイザー選手の視界と思考を " 学習 " するために。



「……それとも俺のプレーを理解して、絶望で言葉でも失ったか？」



そう口角を上げたカイザー選手の問いかけを、「いや」と潔くんは否定して＿＿＿＿＿＿＿＿



「ありがとうカイザー。お前を潰す希望しか視えねぇわ」


「あ？」



潔くんの、やもすれば不遜(ふそん)にすら聞こえる発言に、カイザー選手の形の良い眉が寄せられる。


それを気にも留めない風で、自身のポジションへと歩き出した潔くんはどこか＿＿＿＿＿＿＿＿



ワクワクしているかのようにも、見えた。


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