エゴトレ！！５【ブルーロック】

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「……ふむ。流石は、俺。今回も最高にオシャな仕上がりだ………見てみろ、A」


『おお………すごい。今回もほぼ、原型を留めてないね……っ』


「Aさん的には、その感想で良いんですか？」



「自分で言っちゃってますけど」と、呆れ声の二子くんに振り返る。

黙ったままジッと、二子くんを見つめること5秒。(これが私の限界)



「………確かに、別人疑惑は湧きますね」


『ほら』



イイヨ別に。
前に蟻生くんがメイクしてくれた時も、「誰？」って聞かれたしな。複数人から。



オシャ神さまの「俺、の責務は、Aをクリスマス仕様に磨き上げることだ……！オッシャァァァァ………!」というお言葉を合図に、二子くんにグイグイ押され、パイプ椅子へと座らされた私。


からの顔面完成まで、約30分が経過した所です。
疲れた。(本音)



『蟻生くんありがとう。でもさすがにこの盛りに盛られた顔面で、青い監獄特製ジャージは合わないよね』



オシャセンスの無い私にも、それくらいはワカル。顔面だけ浮いてる絶対。←


それこそこの前、皆に渋谷で選んでもらった服に着替えた方が良いだろうかと、オシャ神さまに向き直る。



「よくぞそこに気がついた。さあ二子ボーイ、例のモノを頼む」



パチィィン！と指を鳴らした蟻生くんに小さく溜息をついてから、二子くんは大きな大きな紙袋をガサゴソと漁り出した。


そうして机に並べられたシロモノは＿＿＿＿＿＿＿＿＿



『……』


「違いますよ。自分の名誉のために全否定しておきますけど、僕の提案でも僕の趣味でもありません」


「ふむ。やはりAは知らないか。日本のクリパでは、コスプレをするのがわりと一般的だ」


『一般、的……』



ずらりと数着並んだモノを、もう一度眺めてみる。
…………うん。



『確かに私には、日本の一般常識があまり無いかもしれない』


「自覚あったんですね」


『……っ、だが俺の魂が、それを否定してんだよ！』


「それ呪術廻◯の五◯悟のセリフ、丸パクリしてます？」


『ありがとう。二子くんなら気づいてくれると思ってた』



ちょっと言ってみたかったの。←


………いや、チガウそうじゃない。
百歩譲って、サンタコスはまあわかるとして。



『お色気メイドとお色気ナースは絶対チガウ』


「ちなみにコスプレ衣装の仕入れ担当は乙夜だ」


『激しく理解したよね色々』


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