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49 : 気づかれるなんて ページ7








「そろそろ時間だね。 河原の方に行ってみようか」



すっかり暗くなった空は、花火が打ち上げられる時間の合図。

夏油先輩の(珍しくまっとうな)提案にはもちろん、異議は無かった。



あれだけ買ったはずの屋台メシは既に、たこ焼きの一片すら残っていない。


はー満足。どれも美味しかった。
(ちなみにフランクフルトとチョコバナナは、雄とナナミンに隠してもらって完食しました)



再び全員で、河原の方へと歩き出す。



「ん、A」



数歩目で右斜め前から差し出されたのは、五条先輩の大きな手で。



『いやそんな、ナチュラルに彼氏っぽい行動を取られても。繋ぐわけないじゃないですかビックリするわ』


「チッ……!」


「ふふ、残念だったね悟」



夏油先輩のからかいに思いきり舌を出してみせてから、五条先輩は私の足元を指す。



「なら、おんぶでもいーけど」


『は?』



何故におんぶが代替案になるのか、と脳内を疑問符だらけにしていれば。



「お前いてーんだろ、下駄」


『……!』



あれ。何でわかった……?


当然ながら私は、下駄なんか履き慣れていないから。

ほんの数時間前、浴衣とセットのそれを、はりきってお買い上げしたまでは良かったのだが。



「下駄とか草履っつーのは、普段から履いてねぇとキツいよな」



脱いでみ、と言われ、数秒だけ迷ってから右足を脱いだ。


五条先輩はためらいもせずそれを取り上げ、鼻緒の辺りを何やらいじる。



え、ごめん。汚くない?
いやもちろん、足は毎日洗っておりますけども。



「悟はほら、和服も着慣れているんじゃないかな」


『あ、そうか。御三家の坊っちゃんですもんね』


「お前それ、言い方に悪意ねぇ?」



夏油先輩の補足に素直に頷けば、嫌そうに顔をしかめた五条先輩。



……………うーん、多分だけど。


私のような雑魚庶民には無縁の苦労とか、あったりもするんだろうな。

あのほら、えーと………昔のドラマ?とかにありそうなやつ。(語彙力)


50 : 嫌がんねーの?→←48 : 特級のオンナの趣味



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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑   
作品ジャンル:ラブコメ
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ひよ(プロフ) - ナミさん» ナミ様、こちらの話し作品にまでコメント頂き、本当にありがとうございました!嬉しかったです♥️ (2023年4月8日 14時) (レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - コメント失礼します。すごく面白かったです!最後まで面白いです!!最高です(^^) (2023年4月8日 10時) (レス) @page50 id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - みーちゃんさん» みーちゃん様、はじめまして!完結済みのこちらにコメントして下さって本当にありがとうございます♥️ めちゃくちゃ嬉しかったです!お気に召して頂けたようで、光栄です! (2023年3月27日 16時) (レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - 最高過ぎます...。オチが夏油サマと五条サマが交互にいらっしゃる(語彙力)のが最高過ぎますしTT最後の話もおもろくて最高···尊い (2023年3月27日 15時) (レス) @page50 id: 242dc6d800 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 夜月さん» 夜月さま、最後の最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました♥ 頂けたコメントのおかげで、何度助けられたかわかりません…!私もこの夢主、書きやすかったです(笑) また気が向かれましたら、新作も宜しくお願い致します! (2023年1月23日 20時) (レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひよ | 作者ホームページ:ありません  
作成日時:2022年12月20日 21時

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