続）二人の特級術師に何故か狙われています。【呪術廻戦】

45 : 二択がひどい ページ3

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「うお、人すっげ」


「A、私達からはぐれないようにね」


『え。この状態から、どうやってはぐれろと？』



無理じゃね？(遠い目)

両サイドがっちり特級に固められてんだが。
これもうさ、何なら連行されてると言って良くね？



神の気まぐれ采配により、任務帰りの最強達と、寮の玄関で出くわしてしまったのが15分ほど前。


さり気なく自室に戻ろうとしたナナミンのシャツは、破く寸前の万力の握力で掴んでおいた。



だから渋々、すぐ前を雄と並んで彼は歩いている。


時折ちらりと振り返ってくるのは、私の貞操の無事を確認してくれていると思いたい。

愛してるよナナミン。(2回目)



「A、チョコバナナ食う？」


「いいね。フランクフルトもどうだい？」


『まさかのお祭り屋台で、セクハラ食らうとは思わなかった』



何その二択。

食べさせようとする目的があからさま過ぎて、怒る気すら奪われる件。


急患が入って一緒に来られなかった硝子先輩に、ぜってえチクってやっからな。



俺も食べたいです！と元気良く手を上げた雄と連れ立って、夏油先輩は目当ての屋台へ足を向けた。


あ、もしかして奢ってくれるのかな？

それならナナミンの後ろに隠れて、食ってやってもいいよ？←


ただし、撮影は禁止します。



残された三人で、人の流れの邪魔にならない場所へと移動する。


人混みから頭ひとつ抜きん出てる最強が居るし、雄達も気づくだろう。こういう時は便利。(ヒドイ)

そうしてふと、別の屋台が目に入る。



『ねえナナミン、あれやってみて！』


「………射的、ですか」


「お、面白そーじゃん」



勝負だ七海！と最強がノッてきたので、射的の屋台のおじさんに『二人分』と小銭を渡す。

(ちなみに最強はブラックカード持参だった)
(使えねえ)



『あははは！やっぱ似合うよナナミン、銃！』


「Aさんは少し黙っていて下さい」



あ、はい。スミマセン。(直立不動)


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