55 : あんこ論争かと思った ページ13
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「それでAは結局、どちらが好みなんだい？」
『何ですか藪から棒に』
本日の任務は夏油前髪先輩と一緒だったAAです、こんにちは。
1級呪霊2体をさっくり(夏油先輩が)祓ってからの、高専に戻る車中。
………油断すると太ももに乗せられてくるデカい手を、わりと繰り返し払っているところです。
私みたいな雑魚も、呪霊を祓うことは難しくったって、セクハラ先輩の手くらい払うことは出来るんです。
お、上手いこと言った私。
「今は悟が居ないからね。聞きやすいかと思って」
長過ぎる脚を組んで、上肢をこちらへ傾けてきた夏油先輩。
何その余裕な感じ。絶対1コ上じゃないよね。
『どちらが、とは？』
『粒あんかこしあんかなら、強いて言えば粒あん派ですかね』と続ければ、夏油先輩は眉を寄せた。
「私はあんこ自体、あまり好きではないんだけど」
『あー甘いの好きじゃなかったでしたっけ？』
「待ってA、話がズレた」
『ん？』
どちらが、って言うから、てっきりあんこ論争かと思ったんだが。
じゃあ何なのかと目で訴えれば、夏油先輩は小さく笑い、私に試すような視線を返してきた。
「決まってるだろう？ 私と悟のどちらが、男として好みかって聞いているんだよ」
『ある意味、究極の選択ですね』
いやあれだけ散々おちょくられてきてんのに(ただのセクハラともいう)、「どっちが好み？」とか聞かれてもな。
………はっきり言ってしまえば、別にどっちも好みって訳じゃない。(正直者)
「どちらも好みじゃない、は無しね」
『夏油先輩がお腹で飼ってる呪霊って、心読めるヤツも居たりします？』
「Aがわかりやすいだけかな。それから厳密に言えば、呪霊は腹で飼っているわけじゃないよ」
『まじすか。雄が言ってたの合ってる』
「……そういえば前に灰原にも、似たようなことを聞かれた気がするなあ」
いや「うーん」とか思い出す振りしながら、人の脚をナチュラルに撫でようとするのヤメテ。
とりあえずはできるだけ反対側のドアにへばりつくようにして、先輩と距離を取ったけれども。
………いざとなったら助けて下さい、そこの補助監督さん。
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ひよ(プロフ) - ナミさん» ナミ様、こちらの話し作品にまでコメント頂き、本当にありがとうございました！嬉しかったです♥️ (2023年4月8日 14時) (
レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - コメント失礼します｡すごく面白かったです!最後まで面白いです!!最高です(^^) (2023年4月8日 10時) (レス) @page50 id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - みーちゃんさん» みーちゃん様、はじめまして！完結済みのこちらにコメントして下さって本当にありがとうございます♥️ めちゃくちゃ嬉しかったです！お気に召して頂けたようで、光栄です！ (2023年3月27日 16時) (レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - 最高過ぎます...。オチが夏油ｻﾏと五条ｻﾏが交互にいらっしゃる（語彙力)のが最高過ぎますしTT最後の話もおもろくて最高···尊い (2023年3月27日 15時) (レス) @page50 id: 242dc6d800 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 夜月さん» 夜月さま、最後の最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました♥ 頂けたコメントのおかげで、何度助けられたかわかりません…！私もこの夢主、書きやすかったです(笑) また気が向かれましたら、新作も宜しくお願い致します！ (2023年1月23日 20時) (レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)
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