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トンと彼の指先で触れられたそこは今、一体どうなっているんだろうと。
熱に浮かされたような頭で考える。
「………僕も、自分で驚いてる。こんな気持ちになったのなんて、初めてだからさ」
はは、と彼は少し、恥ずかしそうに笑う。
それすらも嬉しいと言ったら、さすがに怒るだろうか。
「……伏黒くんは強いし………男の僕から見ても、格好良いと思うけど」
やっぱりAちゃんは譲れないから、なんて。
変な心配までして。
『伏黒くんは別に………そういうんじゃ、ないと思うけど……』
何せ今日、会ったばかりだ。
同級生として仲良く出来ればもちろん、嬉しいとは思うが。
うん、と彼は私の髪を指で梳きながら、頷いた。
「今はね。でも……………この先は、わからないよ?」
だから牽制させてもらったと、さらりと凄いことを言う。
伏黒くんには何だか、申し訳ない気分だ。
『憂太くん…………意外』
「そうかな? Aちゃんにだけ、かもしれないけど。僕にもあるよ、独占欲とか…………嫉妬、なんていうものは」
『………そっかあ』
「うん。だから…………………覚悟してね」
言葉の過激さとは裏腹に、悪戯っぽく笑う彼が好きだ。優しくて、私を助けてくれる程に強い彼が。
………………本当に、大好きだから。
『ん………わかった。……………覚悟、しておく』
憂太くんに甘く縛られる覚悟を、ちゃんと。
私のそんな誓いに、彼は大きな瞳を、それはそれは嬉しそうに細め。
「ありがとう………………嬉しいや」
そんな小さな呟きを零した後で、もう一度。
私の唇に何度も繰り返し、自分のそれを____
重ねてくれたの、だった。
10/14 終
☆ 初めましてでコメントを下さった方々、本当に本当にありがとうございました!!
めちゃくちゃ嬉しかったです♡
気が向かれた方は、是非に。まだまだコメントお待ちしてます!←
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ひよ(プロフ) - まる麺さん» まる麺さま、はじめまして!コメントありがとうございますめちゃくちゃ嬉しかったです♥ ぶっ通し…!眼精疲労は大丈夫でしょうか、、でも胸焼けして頂けたようで良かったです😭 (10月29日 11時) (レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)
まる麺 - 最初から最後までぶっ通しで見ましたが甘々で胸焼けしますね!とっても良いです!素晴らしい作品をありがとうございます! (10月29日 3時) (レス) @page38 id: 1349e0699e (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - ナミさん» つまり、メアド要の「ログイン」をしなければのりません。ナミ様の下記の端末ですと非ログとお見受けしますので、、そちらからでは閲覧できないかと思います。大変申し訳ありませんが、可能ならログインしてプロフィールを取り、設定をお試し下さいませ! (2023年4月8日 14時) (レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - ナミさん» ナミ様、はじめまして!コメありがとうございます♥️ 嬉しかったです!こちらの続編ですが、アール18フラグを立てているため、アール18作品を閲覧できるように、マイページ→設定→コンテンツの設定にて「18歳以上ですか?」に「はい」のチェックが必要です。 (2023年4月8日 14時) (レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - 初コメ失礼します!すごく面白かったです!質問なのですが,続編ってどうすれば見れますか?分からなくて…,もしよろしければ教えてください!! (2023年4月8日 11時) (レス) id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
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